果物のこと、もっと知りたい!
いちご、メロン、スイカ、さくらんぼ、ブルーベリー、ぶどう、りんご、桃、梨、柿、西洋梨、マンゴー、柑橘類、みかん、イチジク、すもも、プルーン、あんず、栗.. こちらでは、日本の美味しい果物 人気のブランドフルーツの種類と特徴、選び方、見分け方等をご紹介します。
日本の美味しい果物 人気のブランドフルーツ
いちご
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いちごの特徴
分類:バラ科オランダイチゴ属
原産地:北アメリカ地方、南アメリカ地方
季節の分類:冬春
多く出回る時期:12月~5月頃
国内の栽培面積:約5,200ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約14万8,600トン(2018年)
おもな産地:栃木県(約15%)、福岡県(約10%)、熊本県(約7%)いちごはバラ科の植物で、「りんご」や「なし」「もも」と同じ仲間です。いちごの赤い実は果実だと思われがちですが、実は外側に着いているツブツブが本当の果実。この中に小さな種が入っています。私たちが果実だと思って食べている赤い実は、「花托(かたく)」といって、果実のベッドの役目をしているのです。
いちごは、もともと初夏の果実です。冬に休眠し、春に花を咲かせ、5月頃に実をつけます。しかし、ハウス栽培では、いちごに季節を勘違いさせることによって、早いうちに収穫できるようになったのです。では、栃木のいちごが、どのように栽培され、皆さまのもとに届けられるのでしょうか?ご紹介しましょう。いちごは、株で増やします。
いちごは、親株からランナーと呼ばれる“つる”が伸びて新しい苗を増やしていきます。いちご栽培では、露地(畑)で子苗を増やす方法や、ハウスの中に棚をつくって子苗を増やす「空中採苗」などの方法があります。夏は涼しいところでひと休み。
いちごは、寒さを感じると花のもとになる「花芽」をつけます。
この性質を利用したのが、「高冷地育苗」や「夜冷育苗」という育て方です。
「高冷地育苗」は、夏でも涼しい高原に苗を植えて育てる方法で、「山あげ」と呼ばれています。
「夜冷育苗」は昼に太陽にあてる時間を短くして、夜は大きな冷蔵庫のような部屋で苗を冷やします。いちごの苗は、夏の間、高原に避暑に出かけたり、エアコンのある部屋でじっと過ごすのです。ミツバチも、お手伝い。
花芽がついたら(これを花芽分化といいます)、ハウスの中に苗を植えます。ハウスの中で太陽の光をたっぷり浴びながら、春のような温かい環境の中で、すくすく育ちます。
やがて真っ白な花が咲いたら、いよいよミツバチの出番。花から花へとミツバチが飛び回り、受粉の手伝いをしてくれます。
ミツバチは農薬をはじめ、環境の変化にとっても敏感です。ミツバチのためにも、ハウス内はいつも快適な環境が求められています。真っ赤に色づいたら、収穫のとき。
いちごの実が真っ赤に色づいてきたら、いよいよ収穫作業です。
ひとつひとつ、ていねいに手摘みで収穫していきます。収穫したいちごは、大きさや形で選り分けられ、パックに詰められます。
JAの集荷場で傷みや異物がないかなどの検査を行ったら、出荷準備完了。皆さまのもとに届けられるのも、もうすぐです。子供から大人まで人気のイチゴは、おいしいだけでなく、ビタミンCが豊富に含まれている果物(※)です。中ぐらいの大きさなら7~8粒も食べれば1日の所要量の大半をカバーしてくれます。イチゴといえば、かつては「女峰」や「とよのか」が主力品種でしたが、今は「とちおとめ」や「あまおう」「紅ほっぺ」などが主流。イチゴは10~20年くらいで世代交代が行われるため、次々に新しい品種が誕生していて、近年は「白いちご」やピンク色のいちごも増えてきました。
※農林水産省ではイチゴやメロン、スイカを「果物」ではなく、「果実的野菜」として分類していますが、ここでは果物として紹介します。
野生のイチゴは石器時代からヨーロッパ、アジア一帯で食べられていましたが、現在のようなイチゴが栽培されはじめたのは200年ほど前のことです。南アメリカから持ち込まれた品種と、北アメリカから持ち込まれた品種が自然交雑したものといわれています。
日本には江戸時代の終わり頃に伝わりましたが、そのときには定着せず、その後明治32年頃にフランスの品種が導入されたことで本格的な栽培が始まりました。
いちごの選び方(見分け方)
果実全体が赤く染まっている
品種によっては色が薄めでも完熟状態
白いちごやピンクいちごは時期で色が変わる
果皮に張りとツヤがある
果実の先端に白色や緑色が残っていない
へたがピンとしてツブツブがくっきり
いちご特有の甘い香りがする
家庭用ならサイズや形は気にしなくてOK
いちご狩りの場合はへた周辺に注目いちごの種類
とちおとめ
1996年(平成8年)に品種登録された栃木県生まれのイチゴで、「久留米49号(とよのか×女峰)」と「栃の峰」の交配種です。平均15g前後と女峰よりも大きくて日持ちもよく、また酸味が少なく甘味が強いのが特徴。現在、東日本のシェアNo.1の品種です。
スカイベリー
栃木県農業試験場が開発したイチゴで、正式な品種名は「栃木i27号」。「スカイベリー」は公募によって付けられたブランド名(商標登録)です。親は「00-24-1」×「栃木20号」で、甘酸のバランスがよく食味に優れ、果実は円錐形でサイズが大きいのが特徴。収量の約2/3が3Lサイズになるそうです。
あまおう
「赤い、丸い、大きい、うまい」の頭文字から名付けられたあまおうは、「とよのか」の後継品種として福岡県で育成されたイチゴです。親は「久留米53号(とよのか×てるのか)」×「92-46(久留米49号×さちのか)」で、2005年(平成17年)に「福岡S6号」という名前で品種登録されました。糖度が高くて酸味とのバランスもよく、粒が大きいのが特徴です。
ひのしずく
熊本県の特産で正式な品種名は「熊研い548」といいます。親は「さちのか×栃の峰」×「久留米54号×栃の峰」で、2006年(平成18年)に品種登録されました。平均果重は18g以上と大きめで、紅色の果皮はツヤがあり美しい外観をしています。果皮はやややわらかく、みずみずしくて甘味があり酸味は控えめです。
紅ほっぺ
粒が大きく鮮やかな紅色をしていて、果肉も赤くなるのが特徴。「章姫」×「さちのか」の交配種として静岡で誕生し2002年(平成14年)に登録された品種です。糖度が平均12~13度と高く、たっぷりの甘味の中に適度な酸味が調和しています。
さちのか
「とよのか」と「アイベリー」を掛け合わせた品種で、2000年(平成12年)に品種登録されました。サイズは10~20gほどで、果皮は濃い赤色に染まり、糖度が高くて甘酸適和。香りも良好で、果肉がしっかりしていて日持ちがよいイチゴです。
さがほのか
酸味が少なく甘味の強いイチゴで、「大錦」×「とよのか」の交配種として佐賀県で育成され2001年(平成13年)に品種登録されました。果実は比較的大きめで香りがよく、中の果肉が白いのが特徴です。果肉がしっかりしているので日持ちがよく、主流品種の1つとなっています。
やよいひめ
平均果重が20gと大粒で、2005年(平成17年)に登録された品種です。親は「とねほっぺ×とちおとめ」×「とねほっぺ」で群馬県で育成されました。果皮は明るい赤色で、果肉がかためで日持ちがよく、甘味が強くて酸味とのバランスも良好です。
あすかルビー
奈良県生まれの「あすかルビー」は、2000年(平成12年)に登録された品種です。甘味と酸味のバランスがよく、果皮はルビーのような光沢のある赤色をしています。サイズは大きめで果肉はややかたく、比較的日持ちするのが特徴。親は「アスカウェイヴ」×「女峰」です。
ゆめのか
2007年(平成19年)に品種登録された愛知県生まれのイチゴです。果皮は鮮やかな赤で果実はややかため、サイズは20g前後で円錐形をしています。親は「久留米55号」×「出願者所有の育成系統」で、甘酸のバランスがよく果汁も豊富です。
越後姫
「ベルルージュ×女峰」と「とよのか」の掛け合わせから誕生し、その名の通り新潟県で育成されて1996年(平成8年)に品種登録されました。果皮はやわらかめで香りがよく、甘味は強めで酸味はおだやか。6月頃まで味わえるのも魅力です。
さぬき姫
「さちのか×とちおとめ」と「さがほのか」を交配して香川県で育成され、2009年(平成21年)に品種登録されました。サイズは18g前後で果汁が多く、甘味と酸味が調和した味わい豊かなイチゴです。
とよのか
親は「ひみこ」×「はるのか」で、1984年(昭和59年)に品種登録されました。丸みのある円錐形の果実は光沢があり、鮮やかな赤色をしています。甘味と酸味がほどよく調和していて、香りがよく風味豊か。かつては西日本を代表する品種でしたが、現在は生産量が減少しています。
女峰(にょほう)
「はるのか×ダナー」と「麗紅」を交配した品種で、1985年(昭和60年)に登録されました。以前は「とよのか」と人気を二分し、栃木県を中心に東日本で栽培されていましたが、「とちおとめ」の登場により生産量は減少。光沢のある赤色の果実はやや小ぶりながら、甘酸っぱくてジューシーです。
章姫(あきひめ)
「久能早生」と「女峰」交配した品種で1992年(平成4年)に登録され、静岡県をはじめおもに東日本で栽培されています。サイズは女峰の約1.5倍あり、口当たりがやわらかく甘味も十分。形はやや長めの円錐形で、果皮はきれいな紅色をしています。
アイベリー
1983年(昭和58年)に愛知県にある種苗会社で誕生。親の来歴は不明です。果皮は濃い赤色で甘酸のバランスがよく、粒が大きいのが特徴。大きいものは50g以上になり、見た目も味もよいイチゴです。
もういっこ
宮城県で誕生したイチゴです。親は「出願者所有の育成系統」×「さちのか」で、2008年(平成20年)に品種登録されました。果皮はきれいな赤色をしていて、果肉はややかため。サイズは比較的大きく、1粒30g以上のものも多いようです。甘味と酸味のバランスがよく、1つ食べるともう1つ食べたくなることからこの名前が付けられました。
初恋の香り
山梨県の種苗会社と福島県内の育種者が開発し、2009年(平成21年)に登録されたイチゴです。このイチゴは熟しても赤くならず全体が白いのが大きな特徴で、ほのかにピンク色になることもあります。見た目は未熟のようですが、味は甘酸のバランスがよく、普通のイチゴと変わりません。香りもよく贈答用としても人気です。
古都華(ことか)
奈良県農業総合センターが育成したイチゴで、2011年(平成23年)に品種登録されました。交配品種は「7-3-1」と「紅ほっぺ」です。香りが豊かで甘味と酸味も強く濃厚な味わい。ツヤのある濃い紅色の果肉はしっかりしていて歯ごたえがあり、日持ちにも優れています。ちなみに古都華という名前は公募によって決まりました。
いばらキッス
2012年に登録された茨城県のオリジナル品種です。親の組み合わせは「とちおとめ」×「レッドパール×章姫」。果実はややかためで、果皮は光沢のある濃い赤色をしています。サイズは大きめで縦長の円錐形。糖度が高くてほどよい酸味を含み、果汁も豊富で食味のよいいちごです。ちなみに「いばらキッス」という名前は公募により選ばれました。
きらぴ香
2017年に品種登録されたいちごです。静岡県農林技術研究所が所有する育成系統どうしを交配して選抜し育成しました。形は大粒で縦長の円錐形で、赤く染まった果皮はツヤがあり果実はかため。同じ静岡県で誕生したいちご「紅ほっぺ」と比べると、糖度は同等程度で酸味は少なめとなっています。上品な香りを持ちなめらかな口当たりが楽しめます。
いちごさん(佐賀i9号)
「いちごさん」は、「さがほのか」の後継として佐賀県で開発された品種です。正式な品種名は「佐賀i9号」。親は「佐系14号」×「やよいひめ」で、2018年に登録されました。整った円錐形の果実は濃赤色をしていて、中の果肉まで赤いのが特徴。味は甘くさわやかな香りとみずみずしさがあり、食味良好です。果皮と果肉が鮮やかな赤色なのでケーキやお菓子、ジャムなどの加工品にも向いています。
おいCベリー
農研機構九州沖縄農業研究センターが育成し、2012年(平成24年)に品種登録されました。交配親は「9505-05」×「さちのか」で、円錐形の果実は比較的大きく、果皮は光沢のある濃赤色。香りがよくて糖度が高く、適度な酸味もあって濃厚な味わいです。ビタミンCをはじめとした高い栄養価を目指した品種で、ビタミンCの含有量は親のさちのかの約1.3倍とされます。
かおり野
「かおり野」は三重県が開発し、2010年(平成22年)に登録された品種です。親の組み合わせは「0028401」×「0023001」。円錐形の果実は光沢のある橙赤色で、糖度が高くて酸味は低め。名前に「かおり」とあるように、甘い香気成分「リナロール」を多く含んでいて、食べたときに特有の香りが口の中に広がります。また、11月から収穫できる極早生性で、「炭疽病」に対して抵抗性を持っているのも特徴です。
チーバベリー(千葉S4号)
千葉県が開発した「チーバベリー」は、粒の大きさとみずみずしさが特徴のいちごです。親は「02-19」×「とちおとめ」で、2015年(平成27年)に品種登録されました。果実の形は円錐形で、果皮は鮮やかな赤色。果肉の中まで赤く染まります。甘味とほどよい酸味が調和し、食味も良好。3月頃に収穫ピークを迎えるため、千葉県では春のいちご狩り用品種としても活躍しています。
まりひめ(毬姫)
「まりひめ」は、和歌山県のオリジナル品種です。和歌山県農業試験場で育成され、2010年(平成22年)に品種登録されました。両親の掛け合わせは「章姫」×「さちのか」で、収量が多く、いちごの需要の高い12月上旬から収穫できるのが特徴です。果実は大きめの円錐形をしていて、果皮は光沢のある鮮やかな赤色。糖度が高くて酸味は少なく、ジューシーな味わいです。
ゆうべに(熊本VS03)
「ゆうべに」は熊本県が育成したオリジナル品種です。親は「07-13-1」×「かおり野」で、2017年に「熊本VS03」の品種名で登録されました。果実は円錐形で、果皮は鮮やかな紅色。甘味と酸味の調和がとれていて、上品な味わいです。ゆうべにという愛称は一般公募の中から選ばれたもので、熊本の熊の音読「ゆう」と、果皮の紅色「べに」から名付けられました。
よつぼし
「よつぼし」は三重県、香川県、千葉県、九州沖縄農業研究センターが共同で開発したいちごです。親は「三重母本1号」×「A8S4-147」で、2017年に品種登録されました。一般的ないちごは「ランナー」というつるを使って苗を増殖させますが、よつぼしは種子から繁殖するというのが大きな特徴。光沢のある果実は糖度が高く、酸味も適度に含まれていて濃厚な風味が味わえます。早ければ11月下旬頃から収穫されます。
桃薫(とうくん)
「桃薫」は、農研機構の野菜茶葉研究所と北海道農業研究センターが育成したいちごです。果皮が淡いピンク色をしていて、「桃」のような香りがあるのが特徴。この芳醇な香りが名前の由来にもなっています。親は「K58N7-21」×「久留米IH1号」を掛け合わせて誕生し、2011年(平成23年)に登録されました。果実はやわらかくて、甘さと酸味のバランスが良好。色や香りの特性を生かして、ケーキやタルトなどにも利用されています。
恋みのり(こいみのり)
「恋みのり」は、農研機構が開発したいちごです。親の掛け合わせは「03042-08」×「熊研い548(ひのしずく)」で、2016年(平成28年)に品種登録出願されました。果実はほどよいかたさがあり、香りがよくて甘味と酸味のバランスが良好。短円錐形のずんぐりとした形をしていて、果皮は鮮やかな赤色で、果肉は中まで白色です。サイズは約18gと比較的大きく、収量が多いのもポイント。12月頃から出回ります。
こいのか(恋の香)
「こいのか」は、「さちのか」と「とちおとめ」を交配して誕生したいちごです。農研機構九州沖縄農業研究センターで育成され、2011年(平成23年)に品種登録されました。果実は円錐形をしていて、サイズは中程度。果皮は鮮やかな赤色で、果肉は白く中心部は少し赤く色づきます。甘味と酸味がほどよく調和して食味がよく、日持ちも良好。なお、正式な品種名はひらがな表記ですが、「恋の香」とも表記されます。12月頃から5月頃までがシーズン。
パールホワイト(イロハ-001)
「パールホワイト」は見た目が美しい白いちごです。奈良県の前田氏が育成し、2015年(平成27年)に品種登録されました。正式な名前は「イロハ-001」で、パールホワイトは愛称になります。果実は卵円形で果皮は薄くピンクがかった白。果肉の中まで白色ですが、つぶつぶ(そう果)の部分は真っ赤に染まります。白いちごとしては糖度が高く、酸味はおだやか。シーズンは12月頃から4月頃までとなっています。
淡雪
「淡雪」は淡いピンク色をしたいちごです。鹿児島県の山下氏によって育成され、2013年(平成25年)に品種登録されました。果実はやや大きめの円錐形で、果皮はうっすらと赤みがかった桃色。果肉は白っぽい淡赤色に染まります。果実はややかためで、甘味があって酸味は控えめです。12月頃から4月頃がシーズン。
真紅の美鈴
別名「黒いちご」といわれる「真紅の美鈴(しんくのみすず)」は、千葉県の成川昇氏が育成したいちごです。果皮が黒っぽい濃紅色になるのが特徴で、果肉も濃い赤色。甘くて酸味がおだやかで、特有の香りを有していて深みのある味わいです。両親の掛け合わせは「麗紅」と「ふさの香」で、2015年(平成27年)に品種登録されました。
出典 JA全農とちぎ公式サイト 果物ナビ公式サイト
メロン
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メロンの特徴
分類:ウリ科キュウリ属
原産地:東アフリカ地方、中近東地方
季節の分類:夏
多く出回る時期:4月~9月頃
国内の栽培面積:約6,630ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約13万8,700トン(2018年)
おもな産地:茨城県(約26%)、熊本県(約14%)、北海道(約14%)メロンは果肉の色によって「赤肉系」、「青肉系」、「白肉系」に分けられます。赤肉は夕張メロンやクインシーメロンがよく知られていて、青肉ではアールスメロンやアンデスメロンなどが有名。また、白肉にはホームランメロンなどがあります。
さらに、網の有無によって「ネット系」、「ノーネット系」にも分けられます。ネット系メロンは、成長過程で果肉が果皮よりも大きくなろうとして、そのときに果皮がひび割れてしまいます。このひび割れをふさごうとしてできたコルク層がネットになるのです。一般的には、ネットの模様が均等であるほど良品とされ商品価値が高くなります。
メロンの栽培法にはガラス温室、ビニールハウス、トンネル栽培、露地栽培がありますが、国内では多くの品種がハウス栽培とトンネル栽培で作られています。またガラス温室ではアールスメロン(マスクメロン)など高級メロンが栽培されています。
※農林水産省ではメロンやスイカ、イチゴを「果物」ではなく、「果実的野菜」として分類していますが、ここでは果物として紹介します。
メロンの歴史
ヨーロッパにおけるメロンの歴史は古く、古代エジプトや古代ギリシャにおいてメロンの仲間が栽培されていたことが分かっています。しかし、メロンは暖かい地方でしか栽培できなかったため、気候のそぐわない北ヨーロッパ地域で栽培が行われるようになったのは14~16世紀以降といわれています。
日本で現在のような温室メロンが生産され始めたのは大正時代になってからですが、少なくとも弥生時代にはすでにメロンの仲間「マクワウリ」が栽培されていたようです。それを裏付ける証拠として、日本各地の遺跡から土器などとともにマクワウリの種が見つかっています。
メロンの選び方(見分け方)
熟すと甘い香りがしてお尻に少し弾力
ツル付きはツルがしなびたら完熟
熟すと果皮が少し黄色みがかるものも
均等の取れた丸い形で重量感がある
ネットメロンは網目が細かく盛り上がっているメロンの種類
マスクメロン(アールス)
高級メロンの代名詞でもあるマスクメロンですが、じつは「マスク」は品種名ではなく、麝香(じゃこう)の香りがする「musk」からきています。「アールスフェボリット」など香りのよいアールス系メロンを総称してマスクメロンといい、静岡県では独自改良した高品質なものを「クラウンメロン」として出荷しています。
夕張メロン
正式な品種名は「夕張キング」といい、親は「アールス・フェボリット」と「スパイシー・カンタロープ」で1961年(昭和36年)に命名されました。「夕張メロン」という名前は夕張市農業協同組合の登録商標で、この農協が定めた規格基準をクリアしたものだけに付けられます。果肉はオレンジ色で甘味が強く、果汁も豊富です。ただ、日持ちはあまりよくありません。
アンデスメロン
大きさは少し小ぶりで果皮に細かい網が入り、果肉は緑色でややかたく、味と香りはマスクメロンに似ています。価格がお手頃なことから人気が高く、ハウス栽培の主要品種となっています。親は「アールス系」×「不詳」。ちなみにアンデス山脈とは関係なく、発売当初(1977年)の「安心ですメロン」という名前の候補が由来です。2015年には赤肉の「赤いアンデス」も登場しました。
クインシーメロン
果肉がきれいなオレンジ色のネット系赤肉メロンで、なめらかな口当たりと深みのある甘さが特徴。ジューシーで甘い香りがします。シーズンは5~7月頃。平成に入ってから普及しました。
アムスメロン
やや楕円形で果皮は濃い緑色をしていて、網目が荒く溝のような縦じまがあるのが特徴です。果肉は淡緑色で甘味があり果汁も豊富。1974年(昭和49年)に発表されました。6月頃から出回ります。
タカミメロン(貴味メロン)
網目が細かくネットの盛り上がりが浅いのが特徴。果肉は緑色で糖度が15度前後と高くさわやかな甘味があります。果肉がややかためなので日持ちがよいのも魅力。1990年(平成2年)に発表されました。
オトメメロン
2000年(平成12年)に登場した青肉メロンです。果皮のネットが緻密で、果肉は薄い黄緑色をしています。果肉はみずみずしく糖度も高めで、さわやかな香りと甘味が味わえます。出荷時期は4~6月頃。
ルピアレッド
赤肉種で果皮のネットが細かく、おもに北海道で栽培されています。果汁が豊富でまろやかな甘さがあり、果肉がしっかりしているので日持ちも良好。北海道のブランドメロンである「らいでんメロン」や「富良野メロン」はいくつかの品種を扱っていますが、ルピアレッドもその1つです。ほかの品種に比べて熟期が早く、7~8月頃に出荷されます。
プリンスメロン
プリンスメロンは西洋種のメロン「シャランテ」とマクワウリの一種「ニューメロン」を交配して育成した品種です。果肉は黄緑色~淡いオレンジ色で甘味が強く、果皮がツルっとしていてサイズはやや小ぶり。1962年(昭和37年)に発表され、かつてはメロン市場のシェア1位でした。1970年代以降にさまざまな品種が登場したことで生産量は減少していますが、今でも人気のあるメロンです。
ホームランメロン
ホームランメロンは皮が乳白色でツルツルとしたノーネットメロンです。白肉の「ハニーデュー」と緑肉の「ハニーデュー」を掛け合わせて誕生しました。果肉も白く、口当たりはなめらかで上品な甘味があります。おもに熊本県や茨城県などで栽培されていて、出回り時期は3月から7月頃。「ホームランスターメロン」と表記されることもあります。
ハニーデューメロン
輸入メロンの大半を占めているのがこの品種で、ほとんどはメキシコ産とアメリカ産です。果皮が白くて、果肉は淡緑色のものと薄いオレンジ色のものがあります。まろやかな甘味で果汁が多く、果肉はややかたくて香りは少なめです。「ハネデューメロン」や「ハネジューメロン」などとも呼ばれています。
キンショーメロン
キンショーメロン(キンショウメロン)は「スペイン系メロン」と黄色い「マクワウリ」から誕生したメロンです。やや縦長の楕円形で、皮は濃い黄色をしていて網目がなく、果肉が白いのが特徴。肉質はややかためで歯ごたえがあり、さっぱりとした甘さです。4月頃から7月頃に店頭に並びます。
レノン
果肉が濃いオレンジ色で、果皮に細かい網目のあるネットメロン。2005年(平成17年)に登場した品種です。果汁が豊富で甘味が強く、種の部分が少なくて果皮が薄いため可食部分が多いのが特徴。日持ちのよさも魅力のひとつです。6月上旬頃から出回ります。
キスミー
1995年(平成7年)に誕生した緑肉系のネットメロン。「アールス系メロン」と「露地ネットメロン」から誕生した品種で、緑色の果皮に細かい網模様が入ります。上品な甘さで香りがよく、なめらかな口当たりが特徴です。シーズンは6月から9月頃。
肥後グリーン
果皮が濃い緑色のネットメロンで、名前の通り熊本県の特産です。やや大玉で果肉は黄緑色。糖度は15度以上と甘く、熟すとやわらかくてみずみずしい食味が楽しめます。5月下旬頃から収穫され7月頃まで店頭に並びます。
出典 果物ナビ公式サイト
スイカ
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tabechoku
新潟県 南魚沼市
「株式会社 こまがた農園」さんの
プレミアム大玉八色産スイカ「こまがた家の八色のスイカ」🍉
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新潟県南魚沼市八色原地区で栽培される「八色西瓜」は、南魚沼市が誇るブランドスイカです。
非常に高い糖度に加えて独特なシャリ感、旨味を持ち、知る人ぞ知る、はずれ無しのスイカとして数多くのファン達の舌を唸らせています。
しかし生産者が限られており、収穫時期に注文が殺到して全国的には出回らない為、ある意味幻のスイカと言っても過言ではありません。
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量よりも質を重視して1株あたりの玉数を制限し、ぼかし肥料に含まれるアミノ酸を直接根からたっぷり吸わせることで他とは一味違うスイカを作り上げています。
そんな限られたプレミアムな「こまがた家の八色のスイカ」を是非ご賞味下さい。#八色西瓜
出典 Instagram
スイカの特徴
分類:ウリ科スイカ属
原産地:アフリカ地方
季節の分類:夏
多く出回る時期:5月~8月頃
国内の栽培面積:約9,970ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約27万6,500トン(2018年)
おもな産地:熊本県(約15%)、千葉県(約13%)、山形県(約10%)夏の風物詩の1つ「スイカ」。よく冷えたスイカの甘い果汁とシャリシャリッとした食感は、暑さで疲れた体を癒してくれます。丸い大玉スイカや小玉スイカだけでなく、ラグビーボールのような形のものや、果皮が黒い「でんすけ」、果皮が黄色い「太陽スイカ」などスイカの種類はさまざま。ディスプレイ用として三角形や四角形のユニークな形のスイカも作られています。
※農林水産省ではすいかやメロン、イチゴを「果物」ではなく、「果実的野菜」として分類していますが、ここでは果物として紹介します。
スイカの歴史
スイカは紀元前5000年にはすでに南アフリカで栽培されており、3000年前のエジプトでも栽培が行われていました。10世紀には中国に伝わり、日本には16世紀後半頃に渡来したといわれています。
スイカの選び方(見分け方)
皮の黒と緑の縞模様がくっきり
ずっしりと重く、ツル付きはツルが緑色
ツルの付け根周辺が少しへこんでいる
音ではやや判断しづらい
カットすいかは種が黒く果肉が締まっているスイカの保存方法
丸ごとのすいかは冷暗所へ
冷蔵庫の野菜室で保存する
大玉すいかはバケツや保冷剤を活用
カットすいかはラップして冷蔵保存
冷凍してスムージーなどにスイカの栄養と効能
おもな栄養成分(可食部100g中)
カリウム(120mg)、βカロテン(赤肉スイカ:830mcg)
注目成分
シトルリン
期待される効能
むくみ解消、利尿作用、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防
すいかはカリウムやアミノ酸の一種である「シトルリン」の作用により、むくみや利尿作用に効果があるといわれます。この成分は特に皮(白い部分)に多く含まれるので皮を炒め物などにすると効果的です。カリウムには血圧の上昇を抑える働きもあるので高血圧化予防にも効果が期待できます。
また赤肉すいかの色素にはカロテノイドのβカロテンとリコピンが含まれていて、がん予防や老化を抑制する抗酸化作用があるとされます。
スイカの種類
大玉すいか
ポピュラーなスイカで、甘くてシャリっとした歯触りのよい食感が楽しめます。おもな種類としては「縞王」や「富士光」、「早生日章」、「甘泉」、「祭ばやし」などがあります。 重さは平均3~5kgで大きいものでは7~9kgにもなります。
小玉すいか
サイズが1.5~3kgと小さく冷蔵庫に入れやすいスイカです。外見や味は大玉と変わりませんが、果皮が薄いので可食部分が多く甘味もあります。おもな種類に「紅小玉」や「ひとりじめ」、「姫甘泉」などがあります。
黄色すいか
果皮が緑で果肉が黄色のスイカ。クリームスイカともいわれます。かつては甘さが控えめでしたが、最近のものは糖度が高くシャリシャリとした歯触りが楽しめます。種類としては大玉で皮が黒い「おつきさま」のほか、小玉の「おおとり」や「ひまわり」などがあります。
マダーボール
ラグビーボールのような楕円形のスイカで皮が薄く甘味があります。大きさは2~4kgの小玉です。同じような形の種類に「姫まくら」、「紅まくら」などがあり、さらに皮が黒っぽい「黒美人(はちきん)」もあります。
でんすけすいか
深緑色の表皮を持つ一風変わったスイカで、みずみずしい真っ赤な果肉はシャリッとした食感で美味。高級スイカとして贈答品にもよく利用されます。出荷時期は7月上旬~8月中旬頃。似たような黒いスイカに「ダイナマイトスイカ」もあります。
角形すいか
その変わった風貌から一躍有名になった「四角スイカ」と「三角スイカ」。四角スイカはたまにお店で見かけることがありますが、三角スイカはほとんど見かけません。もしどうしても三角スイカを見たいという方は予約したほうがよいでしょう。ただし、いずれも観賞用で味は良くないとのこと。このほかに「人面スイカ」というものもあります。
太陽すいか
果皮が黄色くて果肉が赤色という珍しいスイカです。糖度は12度くらいあり、シャリシャリして甘味もたっぷり。大きさは1玉7キロ程度の大玉です。ほかに果皮の黄色いスイカとして、小玉で楕円形の「金のたまご」や、球形の「愛娘ひなた」というスイカもあります。
入善ジャンボ西瓜
富山県の入善町(にゅうぜんまち)が生産している楕円形の巨大スイカで、重さが15~20kgほどになります。「入善すいか」や「たわらすいか」とも呼ばれ、ジューシーで歯ごたえがあり上品な甘さです。かつては「黒部すいか」と呼ばれていましたが、昭和後期に名称を変更しました。7月下旬~8月上旬がシーズンで、わらじのような「さん俵」に包まれて出荷されます。
種なしすいか
第二次大戦後の日本で開発された種のないスイカ。食べやすいのが魅力ですが、生産に手間がかかることや、通常のスイカに比べて甘味が少ないなどの理由から普及しませんでした。しかし最近になって糖度が高くておいしい種なしスイカが開発され流通しています。
出典 果物ナビ公式サイト
さくらんぼ
さくらんぼの特徴
分類:バラ科サクラ属
原産地:カスピ海沿岸付近
季節の分類:夏
多く出回る時期:6月~7月頃
国内の栽培面積:約4,350ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約1万6,200トン(2018年)
おもな産地:山形県(約78%)、山梨県(約6%)、北海道(約5%)サクランボの果樹にはいくつかの種類があり、食用として代表的なのは、甘味のある「セイヨウミザクラ(西洋実桜)」と、酸味の強い「スミミザクラ(酸実実桜)」、そして中国原産の「シナミザクラ」です。お店に並んでいるのはほぼセイヨウミザクラで、スミミザクラとシナミザクラは日本ではあまり栽培されていません。
また日本で流通しているサクランボには国産のものとアメリカ産がありますが、甘味はアメリカ産のほうが強く、国産のほうがさわやかな甘酸っぱさを持っています。どちらも美味ですが、やっぱり日本では上品で繊細な味の日本産サクランボのほうが人気が高いようです。
サクランボの歴史
サクランボは有史以前からヨーロッパ各地で自生していて、栽培も紀元前300年頃にはすでに行われていたようです。
日本では平安時代の書物「本草和名」に「桜桃」(和名 かにはさくらのみ)と記述されていますが、これは中国のサクランボ(シナミザクラ)だと考えられています。また「新刊多識編」(1631年)にも「桜桃」(にわさくら)という記述がありますがこちらも同様に中国の桜桃だと考えられています。
現在のようなサクランボが日本で栽培されるようになったのは明治時代初期のことです。アメリカやフランスなどの品種が導入され、それらが北海道や山形県などで定着。現在では山形県をはじめ青森県や山梨県などで栽培されています。
サクランボの選び方(見分け方)
果皮に張りとツヤがあり粒が大きい
表面に傷や変色がない
なるべく全体が赤く着色している
完熟すると黒っぽくなる品種も
アメリカンチェリーは色の濃いもの
軸が太くてきれいな緑色サクランボの種類
佐藤錦
今やさくらんぼの代名詞ともいえる人気品種。親は「ナポレオン」×「黄玉」で、山形県の佐藤栄助氏によって育成され、1928年(昭和3年)に命名されました。果肉は乳白色で甘味と酸味のバランスがよく、食味に優れています。シーズンは6月中旬~7月初旬。
紅秀峰
「佐藤錦」と「天香錦」を交配した品種で、1991年(平成3年)に品種登録されました。果皮はきれいな紅色で果肉はクリーム色。酸味が少なく糖度が高いため、食味に優れたさくらんぼとしてシェアを伸ばしています。出回り時期は7月上旬頃から。果実はややかたいので比較的日持ちするほうです。
高砂
高砂(たかさご)はアメリカ生まれのさくらんぼで、日本へは1872年(明治5年)に伝わりました。果肉は乳白色で果汁が豊富。甘酸が適和していて濃厚な風味です。出荷時期は6月中旬頃から。
ナポレオン
粒がやや大きめでハート形をしたさくらんぼ。ヨーロッパでは古くから栽培されていた品種で、明治時代初期にアメリカから日本に導入されました。果肉はクリーム色で締まりがあり果汁が豊富。甘味と酸味のバランスがよく濃厚な味わいです。収穫時期は6月下旬頃から。
北光(水門)
明治時代に北海道小樽市で発見された品種。品種名は「北光(ほっこう)」ですが、「水門(すいもん)」の名前で流通していることが多いです。果実の先端がややとがっていて果肉はやわらかめ。甘酸が調和した深みのある味わいが楽しめます。収穫時期は7月上旬頃から。
紅さやか
「佐藤錦」×「セネカ」の交配種で、1991年(平成3年)に品種登録されました。サイズは6g前後で、果皮は朱色から紫黒色、果肉はきれいな赤色です。適度な甘味と酸味があり、6月上旬頃から出回ります。
南陽
粒が大きめで甘味がしっかりあるさくらんぼ。果肉はややかためで果汁が豊富です。山形県で「ナポレオン」の自然交雑実生から誕生し、1978年(昭和53年)に名称登録されました。主産地の北海道では7月中旬から下旬頃に収穫されます。
香夏錦
親は「佐藤錦」×「高砂」で、1984年(昭和59年)に品種登録されました。果肉はやわらかめで、平均6gくらいの中サイズ。糖度は高めでやさしい酸味があります。6月上旬頃から収穫される早生種です。
正光錦(せいこうにしき)
「香夏錦(こうかにしき)」の自然交雑実生を育成した福島県生まれのサクランボ。1987年(昭和62年)に品種登録されています。粒は7~8gほどとやや大きめで、果肉は少しやわらかくてジューシー。酸味はまろやかで甘味の強い品種です。早生種なので6月上旬頃から収穫されます。
紅てまり
「ビック」と「佐藤錦」を掛け合わせて山形県で育成され、2000年(平成12年)に登録された品種です。サイズが約10gと大粒で、果肉は緻密で果汁が豊富。糖度が高くて適度な酸味もあり濃厚な味わいです。また、果実がしっかりとしているので日持ちがよいのも魅力。収穫時期は7月上旬頃からです。
大将錦
山形県で発見された偶発実生を育成したもので、1990年(平成2年)に品種登録されました。発見された農園では「ナポレオン」や「高砂」「佐藤錦」などが栽培されていましたが、どの品種が交雑したのかは不明です。果実の外観は短心臓形で粒は10g程度と大きく、果肉はややかため。酸味が少なく甘味の多いサクランボです。晩生種なので7月上旬頃から出回ります。
ジャボレー
フランス生まれで、1908年(明治41年)頃に日本に導入されました。果肉は赤くてやわらかく、甘さは控えめで酸味があります。収穫の時期は6月上旬頃と早め。
月山錦
月山錦(がっさんにしき)は中国生まれの黄色いさくらんぼです。大粒で甘味が強く、酸味はほとんどありません。生産量が少ないため価格は高めですが、食味がよく見た目の珍しさで贈答用としても利用されています。収穫時期は6月下旬~7月中旬頃です。
豊錦(ゆたかにしき)
おもに山梨県で栽培されている早生種のさくらんぼ。「ジャボレー」や「高砂」「ナポレオン」などを栽培している農園で偶発実生として発見され、1986年(昭和61年)に品種登録されました。果肉がやわらかく、ほどよい甘味があり酸味はおだやかです。収穫時期は5月下旬~6月上旬頃。
アメリカンチェリー
アメリカで栽培されているサクランボで、粒が大きくて酸味が少なく甘味が強いのが特徴。価格が国内産に比べて手頃なのが魅力です。果皮が黒っぽい濃赤色の「ビング」と、赤色の「レーニア」が代表的な品種で、このほかにも「ブルックス」や「ツラーレ」などの品種があります。
出典 果物ナビ公式サイト
ブルーベリー
ブルーベリーの特徴
分類:ツツジ科スノキ属
原産地:アメリカ地方
季節の分類:夏
多く出回る時期:周年、6月~8月頃(国内産)
国内の栽培面積:約1,115ヘクタール(2017年)
国内の年間出荷量:約1,645トン(2017年)
おもな産地:東京都(約15%)、茨城県(約12%)、長野県(約11%)小さな粒の中に甘酸っぱさが詰まった「ブルーベリー」。ケーキやジャムなどの材料としても人気のある果実です。
またブルーベリーは栽培がしやすいので、園芸用の小果樹としてもおすすめです。労力をそれほど必要としない手軽さと、北海道や本州全域で育つ幅広い適応力、そしてしっかり管理すれば農薬を使わずに栽培できる点が大きな魅力。小さくてかわいらしい果実はおいしくて栄養価が高く、しかも秋には紅葉も楽しめるので、まさに「手軽」「おいしい」「美しい」の3拍子が揃った果樹といえるでしょう。
なお、ブルーベリーには大きく分けておもに寒冷地向きの「ハイブッシュ系」、おもに暖地向きの「ラビットアイ系」、荒れ地に自生する「ローブッシュ系」の3つの系統があります。日本ではハイブッシュ系とラビットアイ系が主流で、ローブッシュ系はほとんど栽培されていません。
ブルーベリーの歴史
北米原産のブルーベリーはアメリカ先住民にとって重要な果物でしたが、大規模な栽培は行われていませんでした。本格的な栽培が始まったのは1920年頃といわれています。
日本に入ってきたのは1951年(昭和26年)。しかも、民間で栽培が始まったのは1976年(昭和51年)頃です。新しく登場したブルーベリーの健康機能性に注目が集まり、作付け面積はますます拡大。ガーデニングブームの追い風もあって今ではすっかり日本でも定着しています。
ブルーベリーの選び方(見分け方)
粒がふっくらとして果皮に張りがある
表面にブルーム(白い粉)が付着
軸の付け根まで濃い青紫色をしている
果皮がシワシワのものは避けるブルーベリーの種類
ハイブッシュ系
アメリカ北東部に自生していたハイブッシュ系は、1906年にアメリカの試験場に植えられ、その2年後から品種改良が行われています。果実は大きめで品質は良好。寒冷地向きの品種なので、関東から北の地方で栽培されています。おもな品種に「ブルークロップ」や「バークレイ」、「コリンズ」などがあります。
ラビットアイ系
アメリカ南部に自生していた野生種を改良したもので、アメリカでは1925年頃から本格的な研究が行われています。果実の品質は優れていますが、サイズはハイブッシュ系よりもやや小さめ。おもに関東から南の地方で栽培されています。「ウッダート」や「ティフブルー」、「ブライトウェル」などの品種があります。
ローブッシュ系
アメリカ北部やカナダ、北欧など寒冷地に自生する品種。果実は風味がありますが、生食よりもジャムやジュース、サプリメントの原料などの加工用として使われています。日本ではほとんど栽培されていませんが、おもな品種に「チグネクト」があります。
出典 果物ナビ公式サイト
ぶどう
ぶどうの特徴
分類:ブドウ科ブドウ属
原産地:中近東地方
季節の分類:夏秋
多く出回る時期:6月~10月頃
国内の栽培面積:約1万6,700ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約16万1,500トン(2018年)
おもな産地:山梨県(約24%)、長野県(約18%)、山形県(約9%)ブドウの品種はとても多く、世界には10000種以上のブドウが存在するといわれます。このうち日本ではおもに50~60種類ほどが商業栽培されています。
また、ブドウは果皮の色によって「赤」、「黒」、「緑(白)」の3つに大別されます。赤は「甲斐路」や「安芸クイーン」など、黒は「巨峰」や「ピオーネ」などが有名です。また緑は「マスカット・オブ・アレキサンドリア」や「ロザリオ・ビアンコ」などがあります。
果皮の色は、未熟なうちはどれも緑色ですが、成長の過程で赤や黒の色素が作られていきます。そのために果皮の色が違ってくるのです。なお緑系(白系)のブドウは色素が作られないため、熟しても緑色のままです。
ブドウの歴史
現在栽培されている品種の多くは、ブドウの祖先といわれる「ヨーロッパブドウ」と「アメリカブドウ」を交配したものがもとになっています。
ヨーロッパブドウの歴史は紀元前4000~3000年と古く、古代エジプトの壁画にも栽培の様子が描かれています。日本への渡来ルートは、中近東地方から古代ヨーロッパ、その後シルクロードを横断して中国へ、そして奈良時代に中国から日本に伝わったといわれています。
アメリカブドウは北米が原産で、これも古くから自生していました。日本で本格的に栽培が行われるようになったのは明治時代に入ってからですが、山梨県原産の「甲州ぶどう」は、鎌倉時代初期にはすでに栽培されていたようです。
ブドウの選び方(見分け方)
実がふっくらとして果皮に張りがある
果皮にブルーム(白い粉)が付着
軸がきれいな緑色をしている
黒ぶどうは黒紫色、赤ぶどうは濃紅色
緑ぶどうは黄色みがかったもの
輸入ぶどうは果皮がきれいなものブドウの種類
巨峰
「石原早生」と「センテニアル」を交配し、1942年(昭和17年)に誕生しました。「巨峰」という名は商標名(商品名)で、正式な品種名は「石原センテニアル」といいます。果皮は濃い紫黒色をしていて、果肉は淡い緑色。しまりがある果肉は甘味が強く、果汁も豊富です。昭和50年以降には「種なし巨峰」の生産も開始され、今では黒ブドウの定番品種となっています。成熟期は8月~9月頃。
デラウェア
粒は小さくて香りは控えめですが、果汁が豊富で糖度が高く、種もなく食べやすいことから多くの人に親しまれています。1850年頃アメリカで発見され、1855年頃にオハイオ州デラウェアで命名。日本には1872年(明治5年)頃に導入されました。旬は7~8月頃ですが、ハウス栽培のものは5月頃から出回ります。
ピオーネ
「巨峰」と「カノンホール・マスカット」を交配して作られたブドウで1973年(昭和48年)に登録されました。大粒の紫黒色で、1粒15~20gほどの重さになります。甘味と酸味のバランスがよく、キュッとしまった歯触りのよい食感と上品な風味が楽しめます。時期は8~10月頃。主産地は岡山県、山梨県、長野県などです。ピオーネは種ありと種なしがありますが、種なしのものは「ニューピオーネ」とも呼ばれます。
キャンベル・アーリー
アメリカ生まれの黒ブドウで、「ムーアアーリー」と「ベルビデレ×マスカット・ハンブルグ」の交配品種です。1892年に誕生し、日本には1897年(明治30年)頃に導入されました。1粒の重さは5~6gと小さめで糖度は15度前後。甘味の中に適度な酸味があり濃厚な風味が楽しめます。おもに北海道や青森県などで栽培されていて、シーズンは8~9月頃です。
ナイアガラ
ナイアガラは甘くて香りのよい緑系ブドウです。「コンコード」×「キャサディ」の掛け合わせで1872年にアメリカで誕生し、1893年(明治26年)頃に日本に伝わりました。1粒の重さは4g前後と小さめですが、果汁が豊富で風味がよく、生食はもちろん、ワインの原料としても利用されています。主産地は北海道や長野県などでシーズンは8月下旬頃からです。
マスカット・ベリーA
「ベリー」×「マスカット・ハンブルグ」を交配して生まれたブドウで、1940年(昭和15年)に発表されました。果実は糖度が20度前後と高く濃厚な味わいで、日持ちがよいのが特徴です。山梨県、兵庫県、岡山県などで栽培されていて、出回り時期は8~10月頃。赤ワインの原料としても利用されています。なお、種なしのものは「ニューベリーA」という名前で流通しています。
スチューベン
アメリカ生まれで親は「ウェイン」×「シェリダン」。1952年(昭和27年)に日本に導入されました。果皮は黒く粒はやや小さめで、糖度は高いものだと20度以上にもなります。青森県を中心に栽培が行われていて、出回り時期は9~12月頃です。ちなみに8月上旬頃に出回る「アーリースチューベン」という黒ブドウもありますが、これは「バッファロー」という別の品種。バッファローの親は「ハーバート」×「ワトキンス」です。
甲州
山梨県が原産地で800年以上も前から栽培されている品種です。淡い赤紫色で粒はやや小さく、果肉はやわらかく多汁で甘味があります。香りは控えめで、種の周りは酸味がやや強く、ほどよい甘酸っぱさが魅力。貯蔵性にも優れていて、甲州ワインの原料としても利用されています。収穫期は10月頃。
シャインマスカット
「安芸津21号」×「白南」の交配から育成され2006年(平成18年)に品種登録された緑系のブドウです。大粒でマスカットの香りを持ち、糖度が20度前後と高くて酸味は少なめ。ほとんどが種なしで、皮が薄いため、皮ごと食べられるのが特徴です。食味が優れているだけでなく、果肉がしまっていて日持ちがよいことから栽培面積が増えています。
赤嶺(せきれい)
「甲斐路」の枝変わりとして山梨市で発見された紅色の大粒ブドウ。甲斐路に似た外観で果肉は歯切れがよく、甘味が強くてほどよい酸味があります。「早生甲斐路」とも呼ばれ、甲斐路よりも2週間ほど早い9月上旬頃から出回ります。
ロザリオ・ビアンコ
「ロザキ」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を掛け合わせて育成され、1987年(昭和62年)に品種登録されました。やや楕円形の大粒ブドウで果皮は薄い黄緑色。皮が薄いので皮ごと食べられます。酸味は少なく多汁で、上品な甘味があります。出回り時期は9月頃。果皮の赤い「ロザリオ・ロッソ」という品種もあります。
藤稔(ふじみのり)
「井川682」に「ピオーネ」を掛け合わせた品種で1985年(昭和60年)に品種登録されました。果粒は平均20g前後と大きく、果肉はやわらかめで果汁が豊富。糖度は平均17度くらいと甘くて、適度な酸味もあります。また皮離れがよく食べやすいのも特徴のひとつ。8月頃から出回ります。
マスカット・オブ・アレキサンドリア
「ブドウの女王」と呼ばれ、贈答用としてもよく利用されるマスカット。北アフリカ原産で、明治時代初めに日本に導入されました。大粒で芳醇な香りと上品な甘さを持ち、糖度は高いものだと20度にもなります。果皮が薄いため皮ごと食べることも可能です。岡山県を中心に栽培が行われ、7~10月頃まで味わえます。
安芸クイーン
「安芸(あき)クイーン」は1993年(平成5年)に登録された品種で、その名の通り広島県で生まれたブドウです。「巨峰」を自家受粉して得られた種から育成されました。果皮は鮮やかな紅色で、果肉はほどよくしまっていて食味良好。糖度は18~20度と高くて香りがよく、濃厚な味わいです。シーズンは8~10月頃。
ネオ・マスカット
「マスカット・オブ・アレキサンドリア」×「甲州三尺」の交配種として1932年(昭和7年)に発表されたマスカット。親のアレキサンドリアよりもサイズがひと回り小さいですが、風味や食感はアレキサンドリアに似ています。糖度は17度以上と高く、酸味は控えめ。マスカット特有の気品ある香りを持ち、果肉はしまりがあり果汁が豊富なブドウです。シーズンは9月上旬頃から。
ナガノパープル
長野県で栽培されている黒系ブドウで、両親は「巨峰」と「リザマート」。2004年(平成16年)に品種登録されました。粒が大きく、皮が薄くて皮ごと食べられるのが特徴です。皮が気になる場合はむいてもよいですが、皮離れはあまりよくありません。甘味が強くて酸味は控えめで、香りがよく濃厚な味わいの品種です。9月上旬頃から出回ります。
瀬戸ジャイアンツ
別名「桃太郎ぶどう」ともいい、親は「グザルカラ」×「ネオ・マスカット」。1989年(平成元年)に品種登録されました。1粒が20g前後と大きく、皮ごと食べられるのが特徴です。糖度が高く果汁も豊富で、酸味は少なめ。ちなみに「桃太郎ぶどう」という名前は桃太郎生産組合の登録商標のため、この組合員以外が生産したものは「瀬戸ジャイアンツ」として流通します。シーズンは9~10月初旬頃。
甲斐路
山梨県特産の赤ブドウで、「紅いマスカット」ともいわれます。「フレームトーケー」と「ネオ・マスカット」の交配から生まれ1977年(昭和52年)に品種登録されました。ほのかにマスカットのような香りがあり、深みのある甘さとみずみずしさが人気です。1粒の重さは10g前後で、粒が落ちにくく比較的日持ちします。旬は9~10月頃。
翠峰(すいほう)
翠峰は「ピオーネ」×「センテニアル」を交配して福岡県で育成されたブドウです。1996年(平成8年)に品種登録されました。粒は楕円形で大きく果皮は黄緑色。上品でまろやかな甘味があり酸味は控えめです。皮が薄いので皮ごと食べることもできます。出回るのは8月下旬頃から。
悟紅玉
「レッドクイーン」と「伊豆錦3号」を掛け合わせて育成された山梨県生まれの赤系ブドウ。1988年(昭和63年)に初めて結実しました。果皮は鮮やかな紅色で、大きいものは1粒が20gにもなります。糖度が高くほどよい酸味があり、濃厚で風味豊かな味わいです。シーズンは8月下旬~9月頃。
ルビーロマン
石川県が育成した大粒の赤系ブドウ。「藤稔」の自然交雑実生から育成され、2007年(平成19年)に品種登録されました。果皮は鮮やかな紅色で、巨峰の2倍にもなる大きな粒が特徴。多汁で特有の香気を持ち、酸味が少なく甘味の強いブドウです。大きさや色づきなど一定の条件をクリアしたものだけが「ルビーロマン」として出荷されます。出回るのは8月下旬頃から。
紫苑(しえん)
山梨県の植原葡萄研究所が育成した大粒ブドウです。親の掛け合わせは「紅三尺」×「赤嶺」で、果皮は紫紅色。果汁が豊富で糖度が高く、酸味は少なめです。収穫時期は10月頃~11月下旬頃と遅く、地域によっては12月まで出回り、冬でもおいしく食べられます。
マニキュアフィンガー
「ユニコーン」と「バラディ2号」を交配した品種です。果粒が楕円形で、付け根が黄色く先端が赤く染まることからこの名前になりました。甘味と適度な酸味があり、皮ごと食べるとさわやかな風味が味わえます。出回り時期は9月上旬頃から。これによく似た名前のものに「ゴールドフィンガー」や「レディースフィンガー(ピッテロビアンコ)という品種もあります。
出典 果物ナビ公式サイト
りんご
りんごの特徴
分類:バラ科リンゴ属
原産地:中央アジア地方
季節の分類:秋冬
多く出回る時期:9月~1月頃
国内の栽培面積:約3万6,200ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約67万9,600トン(2018年)
おもな産地:青森県(約59%)、長野県(約19%)、岩手県(約6%)りんごは夏の終わりから秋にかけて成熟する果物ですが、スーパーなどでは1年中りんごを見かけますよね。これは、「CA貯蔵法」という技術でりんごを仮死状態にして長期保存しているからです。家庭で保存すると、おいしく食べられる期間はせいぜい1~2週間程度ですが、CA貯蔵法だとりんごの呼吸を抑制することで鮮度を保ったまま半年以上も保存できるのです。
リンゴの歴史
りんごは、アダムとイブの物語にも登場する歴史の古い果物です。紀元前6000年頃にはすでにトルコで登場しており、紀元前1300年にはエジプトで栽培されていたといわれています。日本で本格的にりんごが栽培されるようになったのは明治時代になってからです。
リンゴの選び方(見分け方)
果皮に張りがあってずっしりと重い
赤く染まっていて軸が太め
葉とらずりんごは色づきが悪くても甘い
お尻が緑色のものは酸味が強め
黄色系りんごはサビが出ることも
果皮のテカテカは熟した証し
シナノスイートの外観と糖度の比較検証リンゴの種類
ふじ
現在国内で最も多く生産されている品種です。「国光」×「デリシャス」を親に持ち、1962年(昭和37年)に登録されました。果実は300g以上と大きめで、酸味が少なく甘味が強いのが特徴。しっかりとした肉質で果汁も多く、蜜入りのものは特に人気があります。なお、栽培時に袋をかけない「サンふじ」のほうが甘味は強めといわれます。出荷は10月下旬頃から。
つがる
「ふじ」に次いで生産高が多く、果汁が豊富で甘味の強いリンゴです。「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」を交配し1975年(昭和50年)に登録されました。大きさは300~350g程度。8月下旬頃から出回ります。「サンつがる」は「つがる」を無袋栽培したもので、甘さは強めとされます。
王林
果皮が黄緑色で、表面に茶色い果点があるのが特徴です。「ゴールデンデリシャス」と「印度」から誕生したといわれ、果肉は緻密で酸味は少なく甘味は強め。大きさは300g前後で、果実は特有の芳香を持っています。果皮にサビのあるものは見た目が劣りますが、味はよいとされます。収穫は10月中旬頃から。
ジョナゴールド
アメリカで「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」を交配して誕生したリンゴです。1970年(昭和45年)に日本に導入しました。1個400g前後と大きめで、ピンクがかった赤色の果皮は光沢があり、分泌物でべたつくことがあります。さわやかな甘酸っぱさでシャキシャキとした食感です。出回り時期は10月中旬頃から。また、ジョナゴールドの枝変わりで「モーレンズ(ジョナゴレッド)」という品種もあります。
シナノスイート
シナノスイート(シナノスウィート)は、1978年(昭和53)に「ふじ」と「つがる」を掛け合わせてできたリンゴで、1996年(平成8年)に品種登録されました。親が人気品種なだけあって風味がよく、糖度も十分。ほのかな酸味もあって香りも良好です。大きさは300~400gくらいで、果皮には薄く縦縞が入ります。旬は10月上旬頃から。
北斗
1983年(昭和58年)に品種登録されたりんごです。親の組み合わせは「ふじ」と「陸奥」とされていましたが、のちの遺伝子解析によると「ふじ」と「印度」の可能性が高いそうです。果肉はややかためで、果汁が多く甘酸のバランスも良好。蜜入りのものも多く見られます。サイズは約350~400gと大きめですが、あまり大きすぎるものは少し味が落ちる場合もあるので注意しましょう。収穫は10月下旬頃から。
ひろさきふじ(弘前ふじ)
ひろさきふじ(弘前ふじ)は青森県弘前市で「ふじ」の枝変わりから誕生した「早生ふじ」のひとつ。甘味が強くて酸味はやさしく、みずみずしい食感を持ちます。おいしい時期は10月上旬~11月上旬頃で、完熟すると蜜が入ることもあります。なお「夢ひかり」というリンゴがありますが、これはJAつがる弘前の商標名で、糖度13度以上のひろさきふじが夢ひかりとして出荷されています。
陸奥(むつ)
「ゴールデンデリシャス」×「印度」の交配種で1949年(昭和24年)に登録されました。香りがよくジューシーで上品な味わいがあり、やや酸味があります。収穫のひと月くらい前まで袋にかけられ、最後に日光に当てることで果皮をピンク色に染めています。なお、「サン陸奥(サンむつ)」は無袋栽培されたもので、こちらは果皮の色は黄色です。10月下旬頃から出回ります。
シナノゴールド
「ゴールデン・デリシャス」と「千秋」を交配させた品種で、1983年(昭和58年)に長野県で誕生し、1999年(平成11年)に品種登録されました。サイズは300g前後で果皮は黄色に染まります。糖度は14~15度と甘く、適度な酸味もあって濃厚な味わい。また果汁が多くサクサクとした食感も人気です。シーズンは10月上旬頃から。
紅玉
1800年頃にアメリカで発見された別名「ジョナサン」という品種です。酸味が強めですが、さわやかな香りがあり多汁で深みのある味わい。煮崩れしにくいのでアップルパイやタルトなどにもよく利用されています。果実は200g前後で果皮は赤く鮮やか。10月上旬頃から出回ります。
昂林(こうりん)
「早生ふじ」ともいわれ、9月下旬頃に収穫されるリンゴです。サイズは300~350gくらいで、糖度が高くほどよい酸味もあり、日持ちも良好。来歴はよくわかっておらず、「ふじ」×「不明」の交配種ともいわれていましたが、「ふじ」の枝変わり、または単為生殖によって誕生した可能性が高いようです。
秋映(あきばえ)
「千秋」と「つがる」を交配した品種で大きさは300~350g前後。果皮は濃い紅色になり、栽培地域によっては黒っぽく染まるものもあります。適度な酸味と甘味のバランスがよく、食味は良好。蜜はあまりありません。10月上旬頃から収穫されます。
陽光
陽光は「ゴールデンデリシャス」の自然交雑実生から育成した品種で、1981年(昭和56年)に品種登録されました。重さは300~350gほどで、甘味と酸味のバランスが良好。果肉はややかためで果汁が多く、歯触りのよいりんごです。10月中頃から出回ります。
千秋(せんしゅう)
「東光」と「ふじ」の交雑から育成されたりんごで、1980年(昭和55年)に品種登録されました。サイズは250g前後とやや小ぶりですが、甘味と酸味がほどよく調和し、果肉は多汁で歯ごたえがあります。収穫は9月中旬頃から。
きおう(黄王)
1994年(平成6年)に品種登録された黄色いリンゴで、親は「王林」×「千秋」。岩手県園芸試験場で育成されました。登録時の交配は「王林」×「はつあき」でしたが、その後遺伝子解析が行われ、花粉親が千秋であることが判明しました。重さは300~400gくらいで果汁が多く、酸味はやや少なめ。風味のよい甘味と香りのよさが魅力です。9月上旬頃から。
トキ
トキは2004年(平成16年)に登録された品種です。登録時は親が「王林」×「紅月」とされていましたが、その後の鑑定により、紅月ではなく「ふじ」の可能性が高いといわれています。果皮は黄色く甘味とやさしい酸味を持ち、みずみずしく香りがよいのが特徴。果皮にはほのかに赤みが差すこともあります。出回り時期は10月頃。トキという名前は育成者の名前に由来しています。
やたか
「早生ふじ」のひとつで「ふじ」の枝変わりとして秋田県で発見されたリンゴです。1987年(昭和62年)に品種登録されました。ふじよりも1か月ほど早く成熟し、10月上旬頃から出回ります。糖度が高く酸味は控えめ。蜜が入ることもあります。
さんさ
8月下旬頃から出回る早生種のリンゴ。「ガラ」×「あかね」の交配で育成され1988年(昭和63年)に品種登録されました。サイズは200~250gとやや小ぶりで、果皮は鮮やかな紅色をしていて果肉は白くて緻密。甘味と酸味のバランスがよく、果汁が豊富でシャキシャキとした食感が楽しめます。
金星
サイズが約300~500gになる黄色いリンゴで、果肉は適度なかたさで香りがよく甘味が強いのが特徴。果皮は薄い黄色ですが、無袋栽培した金星は「サン金星」と呼ばれ、果点が目立ち果皮の一部が赤く染まることがあります。出荷時期は10月下旬頃から。親の掛け合わせは「ゴールデン・デリシャス」×「デリシャス系」と考えられています(以前は花粉親が「国光」とされていましたが、遺伝子解析の結果デリシャス系の可能性が高いことがわかったそうです)。
スターキング・デリシャス
「デリシャス」の枝変わりとしてアメリカで誕生しました。1980年(昭和55年)頃までは国内でも人気がありましたが、新しい品種が次々に登場したこともあり、現在ではそれほど多く生産されていません。果皮は濃い赤色で重さは300g前後、長円形でお尻の部分に細い隆起ができるのが特徴です。香りがよくて甘味もあり食味は良好で、熟すと蜜が入ります。10月中旬頃から。
ゴールデン・デリシャス
果皮が黄色または黄緑のリンゴで、日本ではそれほど栽培されていませんが、世界的には生産量の多い品種です。大きさは300g前後で、果肉は緻密で果汁も多く、甘味と酸味が調和した質のよい味わいです。無袋栽培だと果皮に茶色いサビが出ることがあり、日持ちがやや悪い面があります。10月中旬頃から。
世界一
「デリシャス」と「ゴールデンデリシャス」を交配して1974年(昭和49年)に発表されたリンゴです。重さが400~600gくらいと大きいのが特徴で、さらに大きなものは1kgほどになることもあります。果皮はきれいな赤色で濃い縞が入り、果肉はややかたくサクサクした歯触り。適度な甘さと酸味があり食味良好です。出回るのは10月上旬頃から。
未希ライフ
未希(みき)ライフは青森県生まれのリンゴで、親の掛け合わせは「千秋」×「つがる」。1992年(平成4年)に品種登録されました。丸みのある果実は250~280gくらいとやや小さめ。果汁が多く、甘味と酸味が調和したさわやかな甘酸っぱさが楽しめます。8月下旬頃から収穫される早生品種です。
ぐんま名月
「あかぎ」と「ふじ」の交雑により群馬県で育成され、1991年(平成3年)に品種登録されました。果皮は黄色で一部うっすらと赤く染まることもあります。果重は300~350gくらいで、香りがよく蜜が入りやすいのが特徴。酸味は控えめで甘味が強くジューシーです。群馬県以外の地域では「名月」と表記されていることもあります。シーズンは10月下旬頃から。
レッドゴールド
「ゴールデンデリシャス」と「リチャードデリシャス」という品種を交配したリンゴ。おもに北海道で栽培され、10月中旬頃から収穫されます。果皮は濃い紅色で、果実は約200~250gとやや小さめ。甘味が強く果肉に蜜が入りやすい
アルプス乙女
重さが40g程度の小さなリンゴ。ややかための果肉には甘味と酸味がバランスよく含まれていて、屋台のリンゴ飴にもよく使われます。「ふじ」と「紅玉」の混植園で生まれた偶発実生とされていましたが、親は「ふじ」×「ヒメリンゴ」の可能性があるそうです。
出典 果物ナビ公式サイト
桃
桃の特徴
分類:バラ科モモ属
原産地:中国(china)地方
季節の分類:夏
多く出回る時期:7月~9月頃
国内の栽培面積:約9,680ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約10万4,400トン(2018年)
おもな産地:山梨県(約35%)、福島県(約21%)、長野県(約12%)日本の桃の元祖は岡山県の「白桃」で、この白桃を改良して「白鳳」や「浅間白桃」、「あかつき」などの多彩な品種が誕生しました。ジューシーでなめらかな食感の日本の桃は、世界でも評価されるほどの逸品です。
なお、白桃が誕生した由来は明らかではありませんが、中国の「上海水蜜桃」から生まれたのではないかと考えられています。
桃の仲間であるネクタリンについては「ネクタリンのページ」で紹介しています。
桃の歴史
桃は中国が原産で、中国では3000年以上前から食用として栽培されていたといわれます。ヨーロッパには紀元前にすでに伝わっており、ローマ帝国の書物にはいくつかの品種についても記されています。
日本に伝わった時期は定かではありませんが、全国各地の遺跡から桃の種が発見されており、縄文時代末期から弥生時代にはすでに食べられていたようです。記録としては古事記や万葉集などにも登場しています。ただ、本格的な栽培が行われるようになったのは、海外の品種が導入された明治時代になってからのことです。
桃の選び方(見分け方)
左右対称でふっくらときれいな丸み
張りと重量感、縫合線の深さを確認
鮮やかな赤色で甘い香りがする
そばかすのような白い斑点がある
軸周辺の果皮が緑色のものは未熟
白い桃はきれいなクリーム色のもの
黄色い桃は無袋栽培で果皮が赤くなる桃の種類
白鳳
「白桃」×「橘早生」として神奈川県で育成され1933年(昭和8年)に登場した人気種です。果肉は白くやわらかな口当たりで果重は250~300g程度。酸味は少なく多汁で、上品な甘さを持っています。収穫時期は7月中旬~8月上旬頃。
あかつき
「白桃」と「白鳳」を交配させた品種で、1979年(昭和54年)に命名登録されました。サイズは250~300gくらいで、糖度が高くて果肉は緻密。口当たりはなめらかで、しっかりとした歯ごたえもあります。収穫時期は7月下旬頃。現在ではシェアの上位に入る主要品種の1つです。
川中島白桃
長野市川中島町で誕生した品種で1977年(昭和52年)に命名されました。重さ約250~350gと大きめで、果肉がややかたくて歯ごたえがあり、日持ちがよいのが特徴。糖度が高いので、甘くて少しかための桃が好きな人におすすめです。8月上旬頃から収穫されます。
日川白鳳
6月下旬頃から収穫される早生種で、果汁が多くてほどよい甘味があります。果肉はなめらかでかたさは中程度、大きさは250g前後です。山梨県で「白鳳」の枝変わりとして発見され、1981年(昭和56年)に品種登録されました。
清水白桃
1932年(昭和7年)に岡山県の桃園で発見された白桃で、果皮も果肉も乳白色なのが特徴です。果肉はやわらかく多汁で甘味も十分。果重は250~300gくらいで7月下旬~8月上旬頃に収穫されます。おもな産地は岡山県や和歌山県などです。
浅間白桃
「高陽白桃」の枝変わりとして山梨県で誕生し、1974年(昭和49年)に登録された品種です。果肉が緻密でやわらかく、果汁も豊富で甘いのが特徴。300g前後と比較的大玉で、大きいものは400g以上にもなります。出回るのは7月下旬~8月上旬頃。
なつっこ
「川中島白桃」×「あかつき」として長野県で誕生し、2000年(平成12年)に品種登録されました。サイズは300g前後と大きく、果肉はややかため。酸味は少なめで糖度の高い甘い桃です。8月上旬頃から出回ります。
みさか白鳳
みさか白鳳は「白鳳」の枝変わり種です。山梨県の御坂町で育成され、1989年(平成元年)に品種登録されました。重さは250~280gくらいで、甘味があって果汁も豊富。収穫時期は7月上旬頃から。
一宮白桃
8月上旬頃から出回る品種で、300g以上になる大玉の桃です。乳白色の果肉は締まりがあり、糖度が高く果汁も豊富。来歴は不詳ですが、山梨県の一宮町で育成され、この名前が付けられたそうです。
加納岩白桃
7月上旬頃から出回る早生品種。糖度が高くて果汁が多く、果肉は溶質でなめらかな口当たりです。「浅間白桃」の枝変りとして発見され、1983年(昭和58年)に山梨県の加納岩農業協同組合によって品種登録されました。
ゆうぞら
「白桃」と「あかつき」を交配した品種で、1983年(昭和58年)に登録されました。果重は250~300g程度で、果肉は緻密で糖度が高く、日持ちにも優れています。桃のシーズン後半の8月下旬頃から出荷される晩生種です。
暁星(ぎょうせい)
「あかつき」の枝変わりで、7月下旬頃から出回る品種です。福島県で誕生し、1986年(昭和61年)に品種登録されました。サイズは250g前後で甘味が強く、酸味は少なめ。果肉はあかつきと同様ややかためです。
黄金桃
「川中島白桃」の偶発実生として誕生した品種で、果皮・果肉ともに黄色い桃です(無袋栽培のものは果皮がピンク色になります)。サイズは300g前後で果肉は溶質。強い甘味とほどよい酸味があります。なお、黄色い桃にはほかに「黄美娘(きみこ)」や「黄ららのきわみ」などがあります。旬は8月下旬頃から。
ちよひめ
「ちよひめ」は、「高陽白桃」と「さおとめ」を交雑して育成した桃です。1988年(昭和63年)に品種登録されました。重さは200g前後と小ぶりですが、果肉が緻密で果汁が豊富。上品な甘味があり酸味は控えめです。6月中旬頃から収穫が行われる極早生種で、時期の早い品種としては食味が優れていて日持ちもします。
白桃
「本白桃」ともいわれ、明治時代から岡山県で生産されている品種。果皮と果肉がオフホワイトで、甘味が多くなめらかな食感です。甘さの中にわずかに渋みもあり上品な味わい。サイズは250~300gくらいで8月上旬から出荷されます。なお、無袋栽培のものは果皮がピンク色に染まります。
長沢白鳳
「白鳳」の枝変わりとして山梨県で発見された桃です。長沢猪四重氏によって育成され、1985年(昭和60年)に品種登録されました。果肉はややかたく締まっていて、酸味が少なく甘味が強め。サイズは300g前後で、果皮の色づきがよく日持ちも良好です。8月上旬頃から出回ります。
蟠桃(ばんとう)
中国が原産の桃で、平たく扁平な形をしているのが特徴です。サイズは100~200gくらいで、果皮の色は比較的濃い目。特有の甘味があり酸味はおだやかです。おもな品種に「大紅蟠桃」や「フェルジャル」などがあります。
出典 果物ナビ公式サイト
梨
梨の特徴
分類:バラ科ナシ属
原産地:中国(China)地方、日本
季節の分類:夏秋
多く出回る時期:7月~10月頃
国内の栽培面積:約1万1,400ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約21万4,300トン(2018年)
おもな産地:千葉県(約13%)、茨城県(約10%)、栃木県(約9%)ナシ(梨/なし)はバラ科ナシ属の木になる果実で、中国が原産とされ、日本には弥生時代に入ってきたとされています。現在では様々な品種改良が行われ、その種類も数多くあり、沖縄を除き、日本全国で栽培されています。
日本の梨には「赤梨」と「青梨」があります。赤梨は「豊水」や「幸水」など果皮が茶色いもので、青梨は「二十世紀」のような果皮が緑色の梨です。どちらもシャリシャリした食感がありますが、あれはペントザンやリグニンという成分からできた石細胞によるものです。また赤梨は成熟すると果皮にザラザラの斑点が目立ちますが、これは水分を果実に閉じこめておくためのコルクの役割をしています。
梨の歴史
梨は、日本で栽培される果物の中でも歴史が古く、弥生時代にはすでに食べられていたそうです。また日本書紀にも栽培の記述が残っており、江戸時代には品種も増加しています。現在のような甘味が強く果肉のやわらかい梨は、明治以降に発見されたり品種改良されたものです。
梨の選び方(見分け方)
軸が太くて色ムラがなくふっくらとしたもの
果皮に張りがありずっしりと重みがある
完熟すると果皮のザラザラが減る
赤梨は熟すと少し赤みがかった色になる
青梨は熟すと黄色みがかった色になる
日持ち重視なら完熟ピーク前のもの
梨の「みつ症」は外観からはわかりにくい
長期貯蔵された梨もおいしく味わえる主な梨の品種
幸水
「菊水」と「早生幸蔵」を交配し、1959年(昭和34年)に登場した赤梨。現在では日本梨の約40%を占める代表的な品種です。果実が約250~300gの扁円形で、お尻の部分が大きくへこんでいるのが特徴。やわらかい果肉には果汁がたっぷり含まれ、ひと口食べると強い甘味が広がります。果皮は基本的に褐色ですが、やや黄緑がかったものもあります。出荷は7月下旬頃から。
豊水
350~400gほどになる大きめの赤梨で、幸水と並んで生産量が多い品種です。比較的日持ちがよく、果肉はやわらかで多汁。甘味の中にほどよい酸味があり食味に優れています。親は「幸水」×「石井早生× 二十世紀」とされ、1972年(昭和47年)に命名登録されました。当初は「菊水×八雲」と「八雲」の交配ということでしたが、DNA鑑定により親子関係に誤りがあることがわかり、のちに訂正されています。店頭に並ぶのは8月下旬頃からです。
新高(にいたか)
1927年(昭和2年)に命名された赤梨で、親は「天の川」と「長十郎」と推定されています。当初は新潟県の「天の川」と高知県の「今村秋」の交雑と考えられていたため、それぞれの地名を取って「新高」と名付けられました。サイズは450~500gくらいで、大きなものでは1kgにもなります。みずみずしい食感で風味豊かな甘さを持ち、酸味は少なめ。特に高知県など温暖な土地で栽培されたものは糖度が高いようです。出回り時期は9月中旬頃から11月頃。
二十世紀
鳥取県のブランド梨としても有名な青梨の代表品種。1888年(明治21年)に千葉県で発見されました。果皮はきれいな黄緑色でサイズは約300g前後の中玉。多汁でシャリシャリとした果肉は甘味と酸味がバランスよく調和しています。なお「ゴールド二十世紀」は、病気に強い品種として二十世紀を改良したものです。また「おさ二十世紀」から育成された「瑞秋(ずいしゅう)」は、「二十一世紀梨」の名前でも出荷されています。
あきづき(秋月)
2001年(平成13年)に登録された品種で、親の掛け合わせは「新高×豊水」×「幸水」。主要品種3つの優れたところを併せ持っています。果実は約500g前後とやや大きめで、果肉は緻密で糖度が高く、果汁も豊富。酸味は少なめでシャリシャリとした食感です。店頭に並ぶのは9月下旬頃から。
新興
円形でサイズが500g前後になる大玉の赤梨です。「二十世紀」の自然交雑から誕生し、1941年(昭和16年)に命名されました。交雑品種は不明でしたが、のちの遺伝子解析で「二十世紀」と「天の川」の交雑であると推定されています。果肉はやわらかくて果汁も多く、甘さの中に適度な酸味があります。収穫時期は10月中旬頃ですが貯蔵性がよいため、寒冷地では年越しまで出荷されます。
南水(なんすい)
「越後」と「新水」の交雑により誕生した赤梨で、1990年(平成2年)に品種登録されました。果肉は比較的やわらかく、糖度が高いのが特徴で、酸味が少ないので甘味をしっかり感じられます。大きさは豊水と同じくらいで、中には500gを超えるものもあります。出荷は9月中旬頃から。
長十郎
1893年(明治26年)頃に神奈川県の梨園で発見され、その屋号からこの名前が付けられました。かつては赤梨の代表として食卓を飾りましたが、現在ではそれほど多く生産されていません。大きさは約250~300gで果肉はややかため、酸味は少なくほどよい甘さです。シーズンは9月中旬頃。
愛宕(あたご)
平均1kgにもなる大きな梨で、11月下旬頃から店頭に並ぶ晩生種です。親は「天の川」と「長十郎」と推定されています。かつては「二十世紀」×「今村秋」の交雑と考えられていましたが、のちの遺伝子解析により矛盾があることがわかりました。果肉はやわらかめで、甘味と酸味が調和しみずみずしい食感が味わえます。
にっこり
甘くて大きな「新高」と人気種「豊水」を掛け合わせて栃木県で生まれた赤梨です。1996年(平成8年)に品種登録されました。平均果重が約800gにもなる大玉で、酸味は少なく糖度が高めで果汁も豊富です。10月下旬頃から出回る晩生種で、年が明けても店頭で見られます。
新水
8月上旬頃から収穫される早生種で、親は「菊水」×「君塚早生」。1965年(昭和40年)に命名登録されました。サイズは250g前後とやや小ぶりで、酸味はやや強めですが、甘味もあり奥行きのある味わいです。
彩玉(さいぎょく)
埼玉県で育成された梨で、親の掛け合わせは「新高」×「豊水」。2005年(平成17年)に品種登録されました。500gほどになる大玉で食べ応えがあり、果肉はみずみずしくシャリっとした歯ごたえ。甘味が強く酸味は控えめです。8月下旬~9月上旬頃に出荷されます。
晩三吉(おくさんきち)
約400~500gになる大玉の赤梨で、果実がややデコボコとしているのが特徴です。果肉はジューシーでやわらかく、さわやかな甘味とほどよい酸味があります。出回るのは10月下旬から3月頃まで。誕生の由来は不明ですが、明治時代中頃には新潟県で栽培されていました。
加賀しずく(石川n1号)
「加賀しずく」は2017(平成29年)年にデビューした石川県のオリジナル品種です。正式な品種名は「石川n1号」で、2016年(平成28年)に品種登録されました。果実の重さは600g程度と大きく、酸味は少なくて上品な甘さが特徴。また果汁が多くてみずみずしく、舌触りがなめらかです。出荷シーズンは8月下旬頃から9月中旬頃。
かおり
大玉で香りがよく、さわやかな甘味の青梨です。親は「新興」×「幸水」で、1953年(昭和28年)に神奈川県平塚市で「ナシ平塚16号」として育成されました。日持ちの悪さや樹勢の弱さなどにより、品種登録はされませんでしたが、食味がよいことから今でも生産数は少ないですが栽培が続けられています。
出典 果物ナビ公式サイト
柿
柿の特徴
分類:カキノキ科カキノキ属
原産地:中国
季節の分類:秋
多く出回る時期:9月~12月頃
国内の栽培面積:約1万9,100ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約17万2,200トン(2018年)
おもな産地:和歌山県(約19%)、奈良県(約14%)、福岡県(約8%)
柿には「甘柿」と「渋柿」がありますが、これらの違いは渋み成分「タンニン」が口の中で溶けるかどうかできまります。溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなります。幼果期はどちらも渋みが溶ける「可溶性」タンニンを含みますが、甘柿は成長過程でタンニンが「不溶性」に変化して口の中で溶けなくなり、渋みを感じなくなるのです。
渋柿が甘くなるのは、アルコールや炭酸ガスを使って処理することで、タンニンを可溶性から不溶性に変化させているからです。なお干し柿にすると、渋みは自然に抜けます。ちなみに、干し柿の出荷量トップ3は、1位 長野県、2位 福島県、3位 山梨県です。
柿の歴史
柿は中国を原産地とする説と、中国、朝鮮半島、日本を原産地とする説がありますが、現在栽培されている柿のもとになったものは中国から渡来したという考えが有力です。
果樹として柿について記されている古い書物は、平安時代の「本草和名(ほんぞうわみょう:918年)」や「延喜式(えんぎしき:927年) 」です。それよりも古い時代の「古事記」や「日本書紀」にも柿という文字が記されていますが、こちらは地名や人名として使われています。
また、奈良時代のものとして出土した木簡には、柿や干し柿について記されていることから、その時代には食用とされていたと考えられます。
柿の選び方(見分け方)
果皮全体がオレンジ色で張りがある
赤みがかったものは果肉がやわらかめ
かたい食感がよければ色が濃すぎない柿
大きめでずっしりと重みがある
へたと果実の間に隙間がない
黒い横スジの条紋は熟した証し
柿の保存方法
かたい食感をキープするなら冷蔵保存
やわらかくするなら常温で(色の変化実験)
置くときはへたを下向きに
へたに濡れティッシュで長持ち!?(実験)
やわらかすぎる柿は冷凍してシャーベットに
柿の栄養と効能
おもな栄養成分(可食部100g中)
ビタミンC(70mg)、βカロテン当量(420mcg)、カリウム(170mg)
注目成分
タンニン
期待される効能
風邪予防、美肌効果、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、二日酔い改善
柿に含まれるビタミンCの量は、日本人がよく食べる果物の中でトップクラス。風邪予防や美肌効果に期待できます。また柿のオレンジ色には、抗酸化作用のあるβカロテンのほか、同じカロテノイドの一種「βクリプトキサンチン」が多く含まれていて発がん抑制作用があるといわれています。
渋み成分のタンニンにはアルコールを分解する作用があり、さらに利尿作用のあるカリウム、酸化還元作用のあるビタミンCの相乗効果で二日酔いにも効果があります。
なお、タンニンは血圧の上昇を抑える効果もありますが、一方で鉄分の吸収は妨げられてしまうため貧血気味の人は過剰摂取を控えましょう。
柿の種類
富有(ふゆう)
完全甘柿の代表的な品種「富有」は、日本で最も多く生産されている岐阜県生まれの柿です。その歴史は古く明治時代中期から栽培が行われています。形はふっくらと丸みがあり、果皮はオレンジ色。果肉はやわらかくて果汁も多く、甘味が強いのが特徴です。日持ちにも優れ、10月下旬頃から出回ります。
平核無(ひらたねなし)
「種なし柿」としてよく出回っている品種で、地域によっては「庄内柿」や「おけさ柿」とも呼ばれます。四角張った扁平形をしていて、重さは200~250gくらい。不完全渋柿ですが、渋抜きを行うことで甘くなります。口当たりはまろやかで果汁は豊富。10月中旬~11月頃に出回ります。
刀根早生(とねわせ)
「平核無」の枝変わりとして誕生し、1980年(昭和55年)に品種登録された渋柿です。外観は平核無と変わらず、渋抜き後はまろやかな甘さで食味良好。ほかの柿に比べて出荷が早く9月下旬頃から店頭に並びます。また、平核無と同じく地域によっては「庄内柿」や「おけさ柿」の名前でも出荷されます。
甲州百目(富士柿)
釣り鐘状の形をした大玉の不完全渋柿で、大きいものだと500g以上になります。おもに福島県や宮城県、山梨県、愛媛県で栽培されていて、渋抜きをして生食するほか、あんぽ柿やころ柿(枯露柿)にも利用されます。別名「富士柿」や「蜂屋(はちや)柿」とも呼ばれ、生果では富士柿の名で流通していることが多いです。なお、岐阜県原産の「堂上蜂屋」はこれとは別の品種でおもに干し柿として利用されています。
松本早生富有
完全甘柿の「富有」の枝変わり種で、1935年(昭和10年)頃に京都の松本氏が発見・育成したことから「松本早生富有(まつもとわせふゆう)」と名付けられました。熟期は富有より早く、10月中旬頃から出荷されます。サイズは250前後で味は富有と似ていて甘味が多く、果肉もやわらかめです。
次郎
平たくて丸みのある四角形をした完全甘柿。江戸時代末期に静岡県周智郡で植えられた木が起源とされ、明治時代より栽培が広がりました。大きさは250~300g程度で種はほとんどありません。果肉はかためで甘く、歯触りも良好。収穫時期は10月下旬頃からです。また、次郎よりも早く成熟する「早生次郎(前川次郎)」もあります。
市田柿(いちだがき)
長野県で生産されている完全渋柿。古くから下伊那郡高森町(旧市田村)で栽培されていたことからこの名前になったそうです。ふっくらとした卵形で重さは100~120gと小さめ。おもに干し柿として利用されていて、上品で濃厚な甘味が味わえます。なお「市田柿」は商標登録されていて、長野県飯田市や下伊那郡などで生産・加工された市田柿の干し柿がこの名前を使用できます。
西条
西条柿は広島県が原産とされ、数百年の歴史があるといわれる渋柿です。果実は丸みのある縦長で4条の溝があり、重さは100~150g程度。脱渋したものは上品な甘味があり果汁も豊富に含まれます。ただ時間の経過とともにどんどんやわらかくなるので、かための食感が好みならなるべく早く食べましょう。収穫期は10月上旬頃から。
西村早生(にしむらわせ)
滋賀県の西村氏の柿園で偶発実生として発見され、1960年(昭和35年)に名称登録された品種。外観が「富有」に似ていますが、甘味は富有に比べて控えめで果肉もかためです。不完全甘柿なので、渋が抜けていないものは、渋抜きをしてから出荷されます。果肉にゴマ(黒い斑点)が入ると甘くなった証拠。果重は200~300gくらいで9月中旬から店頭に並びます。
愛宕(あたご)
愛媛県で古くから栽培されている渋柿で、釣り鐘のような形をしているのが特徴です。重さは200~250gと平均的なサイズ。渋抜きしたものはほどよい甘味があり、サクッとした食感をしています。おもな産地は愛媛県や徳島県、香川県など。収穫時期は11~12月頃で、2月頃まで店頭に並びます。
太秋(たいしゅう)
「富有」×「IIiG-16」の交配で育成され、1995年(平成7年)に品種登録された完全甘柿。サイズが350~400gくらいと大きいのが特徴で、果汁を豊富に含み、それでいてサクサクとした独特な歯ごたえがあります。完熟すると果皮に黒い条紋(横筋)が入りやすく、条紋の出ているものは甘味が強いといわれます。収穫時期は10月下旬頃から。
会津身不知(あいづみしらず)
福島県の会津地方で古くから栽培されている柿です。不完全渋柿なのでアルコールなどで脱渋してから出荷されます。果肉は緻密でやややわらかく、舌触りがなめらかで甘味はまろやか。日持ちは比較的よいほうです。出回り時期は11月頃。別名「西念寺柿」や「身不知」ともいわれます。
筆柿
愛知県原産の柿で、果形が筆の先の部分に似ていることからこの名前で呼ばれるようになりました。不完全甘柿のため甘味が出ると果肉にゴマ(黒い斑点)が入ります。大きさは80~130gくらいと小ぶりで種があり、やさしい甘味があります。時期は9月中旬頃から。
伊豆
伊豆柿は静岡県生まれの完全甘柿で、親の掛け合わせは「富有」と「興津1号」。1970年(昭和45年)に命名登録されています。10月上旬頃から収穫される早生種で重さは230g前後。果汁が多めでやややわらかく、甘くて食味のよい柿です。日持ちはあまりよくありません。
四ツ溝(溝柿)
静岡県が原産とされ、果実の側面に4つの溝があることから「四ツ溝(よつみぞ)」と呼ばれます。横から見るとハート型になっていて、重さは100~150gくらいとやや小ぶり。完全渋柿ですが脱渋したものは甘味が強く、緻密で食味のよい柿です。「するがの柿」というブランド名でも流通しています。
早秋(そうしゅう)
「伊豆」×「興津2号×興津17号」の交配により広島県で誕生し、2003年(平成15年)に品種登録された完全甘柿です。名前の通り早い時期に成熟する早生種で、9月中旬頃から収穫されます。やわらかめの果肉は果汁が多く、甘味もあって緻密。重さは250~300gほどで丸みのある四角形をしています。
花御所(はなごしょ)
11月下旬頃から収穫される晩生の甘柿で、おもに鳥取県で生産されています。ふっくらと丸みのある形で、見た目は富有に似ています。果肉が緻密で果汁も多く、甘味が強いのが特徴。中には糖度が20度を超えるものもあります。江戸時代にはすでに栽培が行われていたようです。
出典 果物ナビ公式サイト
西洋梨
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hello_chika
滑らかな果肉、芳醇な香りに包まれて幸せ♥@tokkochan5ごちそうさまですm(_ _)m
grown in Niigata
#ルレクチエ
#lelectier
#新潟名産出典 Instagram
西洋梨の特徴
分類:バラ科ナシ属
原産地:温帯ヨーロッパ地方、西アジア地方
季節の分類:秋冬
多く出回る時期:9月~12月頃
国内の栽培面積:約1,470ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約2万3,700トン(2018年)
おもな産地:山形県(約66%)、青森県(約7%)、新潟県(約6%)秋から冬にかけてが旬の西洋梨。代表的な「ラ・フランス」のほか、「ル・レクチェ」や「バートレット」「オーロラ」などさまざまな品種が店頭に並びます。外観はでこぼことしていて特徴的ですが、果肉はジューシーで甘くとろけるような食感をしていて、一度食べたらやみつきになるおいしさです。ただ、西洋ナシは追熟が必要なため、食べ頃を見極めるのが少し難しい面もあります。初めは失敗することもあるかもしれませんが、何度か試すとコツが分かってきますよ。
西洋梨の歴史
もともと温帯ヨーロッパや西アジアで原生していたといわれ、古代から栽培が行われていました。ドイツやイギリスで栽培が行われるようになったのは16世紀頃といわれています。
日本へは明治時代に伝わりましたが、栽培の難しさと見た目の悪さから定着はせず、昭和後半頃からようやく広まりました。
西洋梨の選び方(見分け方)
軸の周りの肩の部分に弾力がある
黄色くなって甘い香りがすれば完熟
ラ・フランスは軸周りをチェック
やわらか過ぎや変色のある果実は避ける
ふくよかな形でしっかりと重みを感じる
すぐに食べないなら黄緑色を追熟させる西洋梨の保存方法
かたい未熟果は常温で追熟
完熟した西洋梨は冷蔵庫の野菜室へ
早く追熟させたいならりんごと一緒に
高温多湿は避ける
カットして冷凍すれば長期保存も
追熟に失敗したらジャムやコンポートに西洋梨の種類
ラ・フランス
フランスが原産で1864年に発見された品種。甘味の中にほんのり酸味があり、果汁たっぷりの果肉はとろけるような口当たりです。熟しても果皮の色はあまり変わらず、香りもさほど強くありませんが、軸の周りの果肉に弾力が出てきます。平均サイズは200~250gくらい。出荷されるのは10月下旬頃からです。またラ・フランスの枝変わりで果皮が茶色い「ゴールド・ラ・フランス」もあります。
ル・レクチェ
フランス生まれの洋梨で、重さは250~400gくらい。緻密な果肉は糖度が高く、ジューシーでなめらかな食感が特徴です。収穫時期は10月下旬頃ですが追熟に1か月ほどかかるため、市場に出回るのは11月下旬頃から。熟すと果皮がきれいな黄色に染まり芳香が強まります。なお、親は「バートレット」と「フォーチュニー(フォルチュネ)」とされていましたが、遺伝子による鑑定の結果、バートレットとは親子関係にないことが判明したそうです。
バートレット
イギリス原産の西洋梨で、世界的にも生産量の多い品種です。果重は250g前後で、甘味の中にほどよい酸味があり、なめらかな舌触りが特徴です。果皮は黄緑色で、熟すと黄色になります。缶詰用としてもよく利用されています。また果皮の赤い「レッド・バートレット」もあります。店頭に並ぶのは9月上旬頃から。
オーロラ
アメリカニューヨーク州で誕生した洋梨で、親は「マルゲリット・マリーラ」×「バートレット」。1964年に「オーロラ」と命名され、日本へは1980年代に導入されました。とろけるような食感の果肉は上品な甘さで果汁も豊富。熟すと果皮が黄色くなり香りも強くなります。9月上旬に収穫される早生種です。
ゼネラル・レクラーク
ほかの西洋なしに比べると果皮の茶色い果点が多いのが特徴。熟すと果皮が黄色くなり、特有の香りがします。サイズは平均500gと大きく、甘味とほのかな酸味を持ち合わせています。果肉はきめが細かく多汁でなめらかな食感。原産はフランスで「コミス」の自然交雑から誕生したといわれています。出回るのは10月頃から。
マルゲリット・マリーラ
重さが500g前後になる大玉の西洋梨。1874年にフランスで発見されました。熟すと果皮全体が黄色くなり芳香が増します。果肉はやや繊維質ですが、果汁が豊富でとろけるような口当たり。ほのかな酸味と上品な甘味を持っています。9月下旬頃から出回ります。
シルバーベル
ラ・フランスの自然交雑によって山形県で誕生した品種です。平均450g前後の大玉で、大きいものだと700gを超えるものもあります。果皮は黄緑色で、完熟すると黄色みがかるのが特徴。濃厚な甘味と適度な酸味があり、豊かな風味が口の中に広がります。出回るのは11月~1月頃です。
バラード
「バートレット」×「ラ・フランス」を掛け合わせた山形県生まれの洋梨で、1999年(平成11年)に品種登録されました。甘味が強く、果肉の食感はなめらかで果汁も豊富。サイズは350g前後で、熟すと果皮が黄色みを帯びます。収穫時期は10月上旬頃。
フレミッシュ・ビューティ(日面紅)
19世紀初頭にベルギーで発見された西洋梨で、明治時代に日本に導入されました。日の当たった部分が赤くなることもあり、熟すと果皮がやや黄色みを帯びてきます。香りがよく甘味は強めで酸味は少なめ。果汁が多くてジューシーな食感です。店頭に並ぶのは10月頃。別名「日面紅(ひめんこう)」や「姫子(ひめこ)梨」などとも呼ばれています。
プレコース
フランス原産の洋梨で、8月に出回る品種です。甘味の中にさわやかな酸味があり、クセのない味わいです。なめらかな食感の中に少し和梨のようなシャリシャリ感もあります。緑色の果皮が黄色くなってきたら食べ頃。
ブランデーワイン
150g前後の小さめの西洋なしで、おもに北海道で生産されています。黄緑色の果皮は熟すと黄色みを帯びてきて、特有の甘い香りも漂います。甘味と酸味のバランスもよく、果汁も豊富です。8~9月頃から出荷されます。アメリカ原産。
グランドチャンピオン
アメリカのオレゴン州で発見され、1950年代に日本に導入されました。強い甘味とほどよい酸味が調和した濃厚な味わいで、果汁が多くトロリとした食感です。果皮全体が薄茶色のサビで覆われていて、熟すと黄色っぽくなります。サイズは300~350gほど。おもに北海道で栽培されています。
メロウリッチ
山形県で育成され2009年(平成21年)に品種登録された西洋梨。両親は「ミクルマス・ネリス」と「ラ・フランス」です。甘味が強く果肉はやわらかくてなめらかな舌触り。芳香があり、果汁が豊富でみずみずしい食感です。果皮全体が茶色いサビに覆われることが多く、地色の緑が黄色になれば食べ頃。ラ・フランスよりも少し早めに出回ります。
ドワイエンヌ・デュ・コミス
「ドワイエンヌ(ドワイエネ)・デュ・コミス」といい、栽培が難しく生産数が少ないため、店頭ではあまり見かけることはありません。上品でクリーミーな口溶けと絶妙な甘酸のバランス、豊かな芳香を持ちあわせています。重さは300g前後で、果皮は熟すと黄色みを帯びます。収穫は10月上旬頃から。
2018年の西洋梨の収穫量のうち最も多いのは山形県で、約1万7,700トンの収穫量があります。2位は約1,850トンの収穫量がある青森県、3位は約1,670トンの収穫量がある新潟県です。
出典 果物ナビ公式サイト
マンゴー
マンゴーの特徴
分類:ウルシ科マンゴー属
原産地:インド地方、東南アジア
季節の分類:夏
多く出回る時期:周年、4月~8月頃(国内産)
国内の栽培面積:約431ヘクタール(2017年)
国内の年間出荷量:約3,869トン(2017年)
おもな産地:沖縄県(約54%)、宮崎県(約30%)、鹿児島県(約12%)代表的な南国フルーツの1つであるマンゴー。メキシコやタイ、フィリピンなどからの輸入品だけでなく、2000年頃からは国内での生産量が増加したことで、とても身近な存在になりました。完熟したマンゴーは果汁が多くなめらかな口当たり。特有の香りと濃厚な甘味が楽しめます。生食はもちろん、マンゴーを使ったプリンやケーキ、アイスクリームなどの加工品も人気です。
そんなマンゴーですが、やっかいなことに「ウルシ科」の果物です。人によっては果汁に触れるとかゆくなったり、かぶれたりします。アレルギーのある人は十分注意してください。
マンゴーの歴史
インド東部やミャンマーでは約4000年前から栽培が行われていたといわれているマンゴー。日本に登場したのは明治時代で、国内で本格的な栽培が始まったのは1970年頃だそうです。しかし開花の時期がちょうど梅雨になるため結実しにくく、当初は悪戦苦闘だったとか。しかしその後、ハウス栽培されるようになり、今のようにおいしい完熟マンゴーが安定して生産されるようになりました。
マンゴーの選び方(見分け方)
熟すと少し弾力が出て香りが漂う
白い粉が落ちてツヤがでたら食べ頃
果皮が赤く着色していて張りがある
黄色マンゴーやグリーンマンゴーは色と弾力を確認
黒い斑点が目立つものは避けるマンゴーの種類
アップルマンゴー(アーウィン種)
沖縄県や鹿児島県、宮崎県などで栽培されている国内産マンゴーのほとんどが、この「アーウィン種」のマンゴーです。果実は400~500gくらいの卵形で、果皮がリンゴのように赤く染まります。果肉はオレンジ色で、果汁を多く含んでいてなめらかな食感。甘味の中にほどよい酸味があり濃厚な味わいです。特に自然落下させて収穫する「完熟マンゴー」は甘味が強く高品質とされます。出荷時期は6月から8月頃。また、台湾産のアーウィンが6月から7月頃に出回ります。
太陽のタマゴ(アーウィン種)
宮崎県独自のブランドで、アーウィン種の中でも「糖度が15度以上」「重さ350g以上」「色と形がきれい」という厳しい基準を満たした完熟マンゴーだけを「太陽のタマゴ」として流通させています。収穫前に果実にネットをかぶせ、実が自然落下をするまで待って樹熟してから出荷します。手間がかかる分、価格は高めですが甘味の強さと高級感から贈答品としてよく利用されています。6~7月が旬。
アップルマンゴー(他品種)
メキシコやブラジルから輸入されるアップルマンゴーには「ヘイデン種」や「ケント種」、「トミーアトキンス種」などがあります。国産と同じく果皮がリンゴのように赤と緑に染まり、果肉はオレンジで果汁もたっぷり。マンゴーならではの濃厚な香りと甘さが楽しめます。出回る時期はメキシコ産が3~9月頃、ブラジル産が 10月~4月頃。早もぎして輸送中に追熟させるため味には多少ばらつきがありますが、価格は国産よりもお手頃です。
ペリカンマンゴー(カラバオ種)
日本に輸入されるほとんどがフィリピン産で「マニラスーパー」や「イエローマンゴー」、「ゴールデンマンゴー」とも呼ばれます。形が細長くペリカンのくちばしに似ていることからこのような名前になりました。まったりとした甘味と適度な酸味とがほどよくマッチし、なめらかな舌触りをしています。1年を通して出荷されるため価格がお手頃でスーパーでもよく見かけます。
キーツマンゴー(国内産)
国内産の「キーツ種(ケイト種)」はおもに沖縄県で栽培され、1個の重さが500g~2kgにもなる大玉マンゴーです。完熟しても果皮が赤くならず緑色なのが特徴。収穫後10日から2週間前後が食べ頃です。色が変わらないので判断が難しいですが、香りが強くなり少し黄色みがかって実がやわらかくなればOKです。繊維が少なめで甘味もたっぷりあり、深みのある味わい。生産量は少なめで8~9月頃に収穫されます。果皮の一部が赤くなるものもあります。
タイマンゴー
タイマンゴーの主流品種は果皮が黄色い「ナンドクマイ種」という品種です。「花のしずく」という意味の名前で、ヘタ側は丸みがあり、反対側の先端はとがった形をしています。強い甘味とほどよい酸味を持つ濃厚な風味で、旬の時期は2月下旬~5月頃。また3月~6月には「マハチャノ(マハチャノック)」という品種も流通します。マハチャノは果皮がオレンジがかった濃い黄色で、香りが強くて甘酸の調和した味わいです。ほかにチョークアナン種やナンカンワン種などもあります。
ミニマンゴー
国産「アーウィン種」の1つで、小さい実のまま完熟したマンゴーです。50~100g程度と大きさはミニサイズですが、味わいは通常の完熟マンゴーと変わりません。マンゴーならではの甘さと、皮をむいてそのままパクリと食べられる手軽さが魅力。ただ、流通量はそれほど多くないので、お店で見かけることはあまりありません。
ピーチマンゴー
10月~1月頃にオーストラリアで収穫される「ケンジントンプライド種」という品種のマンゴーです。果皮が黄色とピンクのグラデーションに染まり、なめらかな口当たりとマイルドな甘さが楽しめます。また、オーストラリア産のマンゴーには「キーツ種(ケイト種:マチルバ)」や「ケント種」、「パルマー種」、「R2E2種」といった品種もあります。
グリーンマンゴー
おもにカリフォルニアで栽培される「キーツ種(ケイト種)」のマンゴーです。果皮は赤くならず緑色のままで完熟します。果肉はきれいな黄色をしていて、店頭に並ぶのは9~11月の秋頃。香りが強くなったら食べ頃で、ほのかな酸味とさわやかな甘さ、そしてトロリとした口当たりが楽しめます。
インドマンゴー
2006年6月に輸入解禁となったインド産マンゴーには「アルフォンソ種」、「ケサー(ケサール)種」、「チョウサ種」、「バンガンパリ種」、「マリカ種」、「ラングラ種」の6種類があります。中でもアルフォンソは「マンゴーの王様」と呼ばれるほど質の高いマンゴーで、繊維の少ない果肉はやわらかく甘酸のバランスも良好です。果重は250g 前後で、収穫は3~5月頃。また、ケサーとバンガンパリは4~6月頃、チョウサ、マリカ、ラングラは6~8月頃に収穫されます。ただ、いずれも輸入量はほとんどありません。
金蜜(きんみつ)
台湾生まれのマンゴーで、果皮も果肉も濃い黄色をしています。形はやや丸みのある楕円形で、重さは300~500gくらい。甘味が強く、甘いものは糖度が20度以上になることもあります。また適度な酸味もあるため味は濃厚。国内ではおもに沖縄県で栽培されていて、生産量は少しずつ増えています。
玉文(ぎょくぶん)
「金煌(きんこう)」と「アーウィン(愛文)」を交配して台湾で育成された品種です。見た目がアーウィンに似ていて果皮が赤く、果肉は濃いオレンジ色。サイズが大きいのが特徴で、重いものは1kg以上にもなります。糖度が高くて甘味が強く、酸味は少なめ。なめらかな舌触りで香りが強く、食味に優れています。日本ではまだ生産量が少なく、ほとんど出回っていません。
出典 果物ナビ公式サイト
柑橘類
柑橘類の特徴
分類:ミカン科ミカン属
原産地:下記歴史参照
季節の分類:冬春
多く出回る時期:冬~初夏
国内の栽培面積(いよかん):約2,223ヘクタール(2017年)
国内の年間出荷量(いよかん):約2万8,856トン(2017年)
おもな産地(いよかん):愛媛県(約91%)、和歌山県(約2%)、佐賀県(約2%)柑橘の概要
こちらでは、いよかんやデコポン、清見、ブンタンなどの柑橘類をまとめて紹介します。柑橘をグループ別に分けると、みかんとオレンジを掛け合わせて誕生したものは「タンゴール」、みかん×ブンタン、みかん×グレープフルーツなどは「タンゼロ(タンジェロ)」という分類に属します。
そのため、いよかんや清見、デコポンなどはタンゴールで、セミノールやミネオラがタンゼロになります。また水晶ブンタンや晩白柚は「ブンタン類」、ハッサクや甘夏などは「雑柑類」に、そしてオレンジやネーブルは「オレンジ類」、ポンカンや温州みかんは「ミカン類」、グレープフルーツやオロブランコ(※1)は「グレープフルーツ類」、ゆずやスダチ、ライムなどは「香酸柑橘類」に属します。
柑橘の歴史
柑橘は今から3000万年もの昔にはすでにインド東北部に登場しており、約4200年前には中国で栽培が行われたという記録もあるそうです。
現在、私たちが食べている柑橘類には「ポンカン」や「清見」から生まれたものがたくさんあります。ポンカンはもともとインド原産で、明治時代に日本に導入されました。一方の清見は「宮川早生(温州ミカン)」と「トロビタオレンジ」の交雑で1949年(昭和24年)から育成された品種です。そして1972年(昭和47年)に「清見」と「ポンカン(中野3号)」から「デコポン(不知火)」が誕生。1999年(平成11年)には「清見」×「ポンカン(F2432)」で「はるみ」が生まれています。さらに清見の孫として2001年(平成13年)に「せとか」も品種登録されています。ちなみに「いよかん」は明治時代に山口県で発見されたものです。
柑橘の選び方(見分け方)
皮に張りがあってきれいに色づいている
ずっしりと重みを感じる
浮き皮になっていない
皮が薄いものがベター柑橘の種類
ポンカン
インドが原産の柑橘で、日本には明治時代に伝わりました。果実が腰高の「高しょう系」のものと、形が扁平な「低しょう系」に分けられます。高しょう系には「吉田ポンカン」や「今津ポンカン」などがあり、重さは150~180gくらいになります。また低しょう系では「太田ポンカン」や「森田ポンカン」などがあり、重さは100~150g程度です。ジューシーで香りがよく甘味もたっぷり。皮がむきやすく袋ごと食べられるのも魅力です。12月~2月頃に出回ります。
いよかん(伊予柑)
正確な起源は不明ですが、ミカン類とオレンジ類の交雑種といわれており、明治時代に山口県萩市で発見されました。その後、愛媛県で本格的に栽培がスタートし、地名の「伊予」という名前が付けられました。現在は愛媛を中心に山口や和歌山などで栽培されています。果皮はやや厚めですがむきやすく、果肉もジューシーで甘酸のバランスも良好。旬は1月~3月頃となっています。なお現在生産されているいよかんの9割以上が「宮内いよかん」という品種で、このいよかんを3月までじっくり熟成させた高品質のものは「弥生紅(やよいべに)」として売られています。
清見(きよみ)
温州みかんの「宮川早生」と「トロビタオレンジ」を掛け合わせたもので1979年(昭和54年)に登録されました。果重は200~250gくらいで、果肉はやわらかくて果汁も多く、みかんの甘味とオレンジの香りが楽しめます。果皮は温州みかんに比べるとやや厚めですが、じょうのう膜は薄く果肉は袋ごと食べられます。店頭に並ぶのは2~4月頃。ちなみに清見の枝変わり品種として「サマー清見(別名かがやき)」もあり、こちらは清見より少し糖度が高く、やや黄色みがかった色をしています。
デコポン(不知火)
「清見」×「ポンカン(中野3号)」の交雑種で、頭の部分が出っ張っているのが特徴です。サイズは230g前後で見た目はずんぐりしていますが、甘味が強く袋ごと食べられる手軽さが人気。ちなみに「デコポン」は「熊本果実連」の登録商標で、正式な品種名は「不知火(しらぬひ)」です。不知火のうち糖度13 度以上、クエン酸1%以下のものが「デコポン」として流通し、12~4月頃に店頭に並びます。
せとか
「清見×アンコール」と「マーコット」を交配して2001年(平成13年)に登録された品種です。果重は200~270gくらいで、2月頃に収穫されます。果肉はやわらかく多汁で濃厚な甘味があり、温州みかんのように袋ごと食べられるため人気が高まっています。同じ親を持つ姉妹品種に「麗紅」があります。2~3月頃が旬。
はるみ
「清見」と「ポンカン(F2432)」を掛け合わせて誕生した品種で、1999年(平成11年)に登録されました。サイズは200g程度で、果肉はやわらかく、糖度は平均13度と食味は良好。皮がむきやすく、じょうのう膜が薄いので袋ごと食べられるのも魅力。1月頃から収穫されます。
たんかん(桶柑)
タンカンは中国が原産で、「ポンカン」と「オレンジ類」の自然交雑から生まれたと考えられています。サイズは150gほどで、中国南部や台湾で多く生産されており、国内では鹿児島や沖縄などの温かい地域で栽培されています。多汁で甘味が強く、ほのかな酸味があって風味豊かです。皮はややむきにくいですが、じょうのう膜が薄いので袋ごと食べられます。旬は2~4月頃。
マーコット
正確な来歴は不明ですが、大正時代にアメリカで誕生した品種で、ミカン類と「スイートオレンジ」を掛け合わせたものと考えられています。日本へは昭和中期頃に導入されました。果重は150g前後で、糖度が高く濃厚な甘味と適度な酸味があります。果皮は薄めですがややむきにくく、種も多め。国内産は2~4月頃に出回り、秋にはオーストラリア産の輸入物が出回ります。国内の主産地は長崎県、熊本県、佐賀県など。
アンコール
「キングマンダリン」と「地中海マンダリン」の交雑種で1954年(昭和29年)にカリフォルニアで生まれました。日本に導入したのは1969年(昭和44年)頃です。果実は100~150gと小ぶりで、濃いオレンジ色の果肉は糖度が13~15度と高くコクがあります。種がやや多めですが、果皮はむきやすく袋ごと食べられます。出荷は2~4月頃。ちなみに「アンコール」という名前は「一度食べるともう一度食べたくなるから」ということから付いたそうです。主産地は愛媛県や大分県です。
セミノール
薄くてなめらかな赤褐色の果皮が特徴のセミノールは、「ダンカングレープフルーツ」と「ダンシータンジェリン」を掛け合わせてアメリカで誕生した品種です。日本には1955年(昭和30年)に導入されました。甘味と酸味のバランスがよく、果汁も豊富。種が多めですが温州みかんのように袋ごと食べられます。サイズは150~200g程度で、シーズンは4~5月頃。地域によっては「サンクイーン」と呼ばれることもあります。
晩白柚(ばんぺいゆ)
重さが2kgにもなる大きなブンタンで「オクテシロザボン」ともいわれます。原産はマレー半島で、昭和初期に日本に導入され、現在は熊本県八代市の特産として人気。果皮は黄色でとても厚く、白いアルベド部分は1~2cmほどになります。これもブンタン同様、砂糖で煮て晩白柚漬けとしておいしく味わえます。果肉はやわらかくて果汁も多く、爽やかな甘味とほどよい酸味を持っています。また香りがよく、常温で1か月という日持の良さもポイント。購入後、しばらく観賞用として楽しめます。出回り時期は2~4月頃。
はっさく(八朔)
江戸時代に広島で発見されたブンタンの雑種。甘味と酸味が適度にあり、中にはほんのり苦みを感じるものもあります。果肉はやや硬めで香りと風味は良好。果皮は厚めですが、じょうのう膜の皮離れがよいので食べやすいでしょう。サイズは300~400g前後で、1~4月頃に出荷されます。ちなみに「八朔」とは旧暦の 8月1日(9月頃)のことで、この日から食べられることからこの名が付いたといわれます。しかし実際はこの頃だとまだおいしく熟してはいないので、冬まで待ちましょう。
夏みかん
「夏橙(ナツダイダイ)」ともいいブンタンの雑種として江戸時代に山口県で誕生しました。明治時代から栽培が行われていましたが「甘夏」や「グレープフルーツ」にシェアを奪われ、昭和40年代頃から生産量が減少。現在は山口県や和歌山県などでわずかながら生産が行われています。しかし酸味が強いため生食用としてはほとんど市場に出回っておらず、ゼリーやマーマレード、お菓子などに加工されることが多いようです。ちなみに実がなるのは冬で、熟期は4~6月頃です。それなのになぜ「夏みかん」というのかというと、「夏まで実が持つから」「夏になると酸味がやわらいで食べ頃になるから」など諸説あります。
文旦(ブンタン)
「ザボン」や「ボンタン」とも呼ばれる大きめの柑橘で、インド東部から中国南部にかけた地域が原産。香りが良く甘酸のバランスのとれた上品な味わいです。果重は400g前後で黄色い果皮は厚く、果肉は基本的に淡黄色ですが、中には赤肉のものもあります。国産ではしっかりとした歯ごたえと爽やかな食感の「土佐ブンタン」が有名ですが、果肉がやわらかくて多汁な「水晶ブンタン」も人気。どちらも高知の特産です。収穫時期は10~12月ですが、酸味を減らすため一定期間貯蔵されるので、店頭に並ぶのは2~5月頃になります。また、皮の白い部分を使って作られる「ザボン漬け(砂糖煮)」も美味。ちなみに「ポメロ」は文旦の英名で、果実が巨大で果肉が濃いピンク色の「チャンドラポメロ」というものもあります。
日向夏(ひゅうがなつ)
「ニューサマーオレンジ」や「小夏みかん」「土佐小夏」などとも呼ばれる柑橘で、1820年代に宮崎県で偶然発見されました。詳細は不明ですが「ゆず」の系統と考えられています。黄色い果皮はやや厚めで、ナイフで白い部分を残すように皮をむき、カットして食べるのが一般的。果肉は果汁が多くで爽やかな甘酸っぱさが味わえます。サイズは120~200gくらい。旬は3~5月頃です。
甘夏(甘夏みかん)
「夏みかん」の枝変わりで、夏みかんに比べて酸味が少なく甘いのが特徴です。いくつかの品種がありますが、1935年(昭和10年)頃に大分県の川野氏宅で発見・品種登録された「川野なつだいだい(夏橙)」が半分以上を占めています。川野夏橙の重さは300~400gくらいで、店頭に並ぶのは2~5月頃。このほかに甘夏の枝変わりである「新甘夏(サンフルーツ)」や、濃いオレンジ色の「紅甘夏」、甘夏×文旦の「スルガエレガント」といった品種もあります。
カラ(カラマンダリン)
「温州みかん」と「キングマンダリン」を交配してカリフォルニアで育成され1935年(昭和10年)に命名されました。日本には1955年(昭和30年)に導入されましたがあまり生産されず、最近になって増えてきました。旬は4~5月頃で、コクのある甘酸っぱさが人気です。主産地は三重県、愛媛県、和歌山県など。
天草
「清見×興津早生」×「ページ」の掛け合わせで1995年(平成7年)に品種登録されました。果皮は濃いだいだい色で果肉はやわらかくジューシーで甘味もたっぷり。サイズは200g前後で12月下旬~2月頃に出回ります。主産地は愛媛県、大分県、沖縄県など。
スイートスプリング
1982年(昭和57年)に品種登録された柑橘で、親は「上田温州」×「ハッサク」です。果皮は黄色ですが緑色が残っていても食べられます。サイズは250g程度で、皮は厚め。果汁が多く、酸味は少なめでさわやかな甘味が楽しめます。旬は1~2月頃です。主産地は熊本県、香川県、宮崎県、鹿児島県、長崎県など。
はるか
「日向夏」の自然交雑実生から育成され、1996年(平成8年)に品種登録されました。出回り時期は2~3月頃で、サイズは200g前後、果頂部が環状にへこんでいるのが特徴です(※へこんでいないものもあります)。果皮は黄色で厚く、じょうのう膜もややかため。酸味は少なめでさわやかな甘味があります。主産地は愛媛県や広島県などです。
南津海 (なつみ)
「カラマンダリン」と「ポンカン」を掛け合わせて育成された山口県生まれの柑橘です。出回り時期は4~5月頃で、甘味が強くジューシーで、じょうのうごと食べられます。主産地は山口県や愛媛県、広島県などです。
はれひめ
親は「清見×オセオラ」×「宮川早生」で、2004年に品種登録されました。果汁が豊富で酸味が少なく、風味のよい甘味が味わえます。大きさは200g前後で、じょうのうごと食べられます。12月~1月が旬です。主産地は愛媛県や佐賀県など。
まりひめ
「クレメンタイン(クレメンティン)」と「南柑20号」を掛け合わせて愛媛県で誕生し、2005年(平成17年)に品種登録されました。サイズは200~250gで、皮は簡単に手でむくことができます。また糖度も高く、じょうのうごと食べられるのも魅力です。時期は12月下旬頃から。愛媛県で栽培されています。
黄金柑
「ゴールデンオレンジ」とも呼ばれ、明治時代に鹿児島県で発見された品種で親は不詳です。果皮は黄色で、サイズは70g前後と小さめ。香りがよく、甘味とさわやかな酸味が調和した柑橘です。旬は3~5月頃。主産地は神奈川県や静岡県などです。
河内晩柑(美生柑)
大正時代に熊本県河内町で発見された柑橘で、ブンタン系の自然雑種。地域によって「美生柑(みしょうかん)」や「宇和ゴールド」、「ジューシーフルーツ」などと呼ばれることもあります。果汁が豊富で果肉がやわらかく、さっぱりとした甘味があります。その外観から「和製グレープフルーツ」ともいわれますが、グレープフルーツのような苦みや酸味はありません。サイズは250~450g程度で3月下旬~6月頃に出回ります。
紅まどんな
正式な名前は「愛媛果試28号」で、「南香」×「天草」を交配して育成され、2005年(平成17年)に品種登録されました。果皮は濃い紅色で、重さは250gくらい。酸味が少なく甘味たっぷりの柑橘です。皮はややむきにくいですがじょうのう膜は薄く袋ごと食べられます。旬は11月下旬~1月頃で、愛媛県で栽培されています。
ひめのつき
「アンコール」×「日向夏」から誕生し2006年に品種登録されました。重さは150~200gくらいで香りがよく、酸味は控えめで甘味の強い柑橘です。手で皮がむけ、じょうのうごと食べられます。旬は2~3月頃。愛媛県で栽培されています。
甘平(かんぺい)
2007年(平成19年)に品種登録された愛媛県のオリジナル柑橘で、親の組み合わせは「西之香」×「ポンカン」です。温州みかんのように扁平で手で容易に皮がむけ、重さは220~250gくらい。強い甘味とやさしい酸味があり、果肉がやわらかくてじょうのう膜(薄皮)もとても薄く、果汁が豊富です。旬の時期は1月下旬~3月頃。2016年より甘平の最高品質のものは「愛媛Queenスプラッシュ(クイーンスプラッシュ)」のブランド名で出荷されています。
麗紅(れいこう)
果皮が濃い橙色の麗紅は「清見×アンコール」×「マーコット」の掛け合わせから誕生しました。品種登録されたのは2005年(平成17年)。「せとか」とは姉妹品種になります。甘味が強くほどよい酸味もあり、香りもよく深みのある風味です。じょうのう膜は薄いので袋ごと食べられます。シーズンは1月中旬頃~3月頃。佐賀県産のものは「はまさき」というブランド名でも流通しています。
クレメンタイン
「クレメンティン」や「クレメンチン」とも呼ばれ、甘酸っぱく香りのよい柑橘です。見た目は温州みかんに似ていて、手で簡単に皮がむけて袋ごと食べられます。来歴は、アルジェリアで誕生したという説のほか、古くから中国で栽培されていたマンダリンと同じだという説もあります。日本ではおもにチリから輸入されていて店頭に並ぶのは6~7月頃。生産量は少ないですが12月~1月頃には国内産のクレメンタインも出荷されます。
カクテルフルーツ
「カクテルグレープフルーツ」ともいい、親に「ポメロ」と「マンダリン」を持つアメリカ生まれの柑橘です。酸味が少なく、ジューシーでほどよい甘味があります。おもな生産地はカリフォルニアで12~2月頃に輸入されます。
ミネオラ
「ダンカングレープフルーツ」×「ダンシータンジェリン」から生まれた品種で、セミノールと同じ「タンゼロ」に分類されます。「デコポン」のように頭の部分が出っ張っていますが別の種類です。サイズは100~150gで、セミノールのようにジューシーで香りがよく濃厚な味わいが楽しめます。果皮は濃いオレンジ色をしていて種は少なめ。おもにカリフォルニアから輸入され、2~5月頃に出回ります。
出典 果物ナビ公式サイト
みかん
みかんの特徴
分類:ミカン科ミカン属
原産地:日本(鹿児島)
季節の分類:秋冬
多く出回る時期:9月~2月頃、6月~9月頃(ハウス栽培)
国内の栽培面積:約3万9,600ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約69万1,200トン(2018年)
おもな産地:和歌山県(約20%)、静岡県(約15%)、愛媛県(約15%)みかんには「有田みかん」や「愛媛みかん」などいろいろありますが、これらはどれも「温州みかん」のことを指します。じつは、温州みかんには「宮川早生」や「南柑20号」などたくさんの品種があるのですが、店頭では品種名ではなく地域の名前をブランド名として販売することが多いのです。
ほかにも愛媛県の「味ピカ」や、長崎県の「味っ子」「出島の華」など、特に糖度の高いみかんにブランド名を付けて出荷しているものもあります。食べ比べて好みの味を見つけてください。
ミカンの歴史
温州みかんは日本生まれといわれている柑橘です。400年ほど前に中国から鹿児島県に伝わった柑橘の種から偶然発生したと考えられています。その説の裏付けとなったのが鹿児島県の長島にあった古木です。この古木は昭和11年に樹齢約300年と推定され、この古木と江戸時代の古文書などを照合して実地踏査をした結果、温州みかんは日本原産とされました。温州みかんの栽培が本格的に行われるようになったのは明治に入ってからです。
ちなみに、みかんには「紀州みかん(キシュウミカン)」というものがありますが、これは温州みかんとは別の種類です。紀州みかんは温州みかんよりも歴史が古く、別名「小みかん」といわれるほど小さいのが特徴。中国から熊本県に渡来した小みかんが和歌山県に伝わったとされ、そこで多く生産されるようになったことからこの名前になったようです。
紀州みかんといえば、江戸時代の豪商「紀伊国屋文左衛門」のエピソードが知られています。当時、みかんは江戸で高価ながらも人気の果物でした。しかし供給は安定しておらず、江戸で品薄だったときに紀州から大量に運んで売ったことで、大きな財を成したそうです。紀州みかん(小みかん)は、現在も鹿児島県や熊本県、和歌山県などで栽培されています。
ミカンの種類
極早生(ごくわせ)温州
9~10月頃に出荷されるみかんで、果皮に青みが残っています。果肉がジューシーで酸味がやや強めなのが特徴。甘酸っぱいのが好きな人におすすめです。また、じょうのう膜(袋)が比較的薄いので食べやすいのも魅力。おもな品種に「日南1号」、「上野早生」、「宮本早生」、「岩崎早生」、「豊福早生」、「崎久保早生」、「大浦早生」、「高林早生」、「山川早生」などがあります。
早生(わせ)温州
本格的なシーズン到来を感じさせてくれるみかんです。10月下旬~12月頃に出荷され、果皮はほぼオレンジ色に染まり、甘味とほどよい酸味が楽しめます。品種として有名なのが「宮川早生」で、糖度が高くて味わい深く風味に優れているのが特徴。ほかに「興津早生」も甘味が強くて美味です。どちらもじょうのう膜(袋)が薄くて食べやすいです。このほか、宮川早生の枝変わりで誕生した果皮が紅橙色の「山下紅早生」や「小原紅早生」なども人気。
中生(なかて)・普通温州
11月下旬~12月下旬頃に出回るみかんで、酸味が少なめで甘味が強いのが特徴です。代表的な品種に「南柑20号」があり、果皮は濃いオレンジ色で大きな扁球形をしています。じょうのう膜(袋)は早生種に比べると少し厚くなりますが、日持ちはよいです。ただ成長しすぎると果皮が果肉から浮きやすく、味が落ちてしまいます。ほかに「大津4号」、「向山温州」、「林温州」、「南柑4号」、「藤中温州」などがあります。
晩生(おくて)温州
12月下旬~3月頃に出荷されるシーズン最後のみかんです。品種としては「青島温州(あおしま)」がポピュラー。基本的に1か月ほど貯蔵して、甘味を強めてから出荷されます。青島温州は大きめの平球形で、じょうのう膜(袋)がやや厚めですがほどよい酸味とコクのある甘さが楽しめます。そのほかに「十万温州」や「寿太郎温州」などの品種があります。
ハウスみかん
温室栽培されるみかんの総称で、5~9月頃に市場に出回ります。栽培に手間がかかる分、価格は高くなりますが、甘味が強くて食べやすいのが特徴。サイズはやや小ぶりで、果皮はきれいなオレンジ色をしています。基本的に品種はうたっておらず、産地の名前をブランドにしています。
出典 果物ナビ公式サイト
イチジク
イチジクの特徴
分類:クワ科イチジク属
原産地:アラビア半島南部、地中海沿岸地方
季節の分類:夏秋
多く出回る時期:8月~10月頃
国内の栽培面積:約986ヘクタール(2017年)
国内の年間出荷量:約1万1,562トン(2017年)
おもな産地:和歌山県(約18%)、愛知県(約15%)、兵庫県(約12%)いちじくは漢字で「無花果」と書きますが、花がないわけではありません。いちじくは実の中に小さな花をつけるため、外からは確認できないのです。果実を半分に切ると赤いつぶつぶがたくさんつまっていますよね。あれが花です。いちじくは花の部分によって独特の食感を生み出していたのです。
一部のイチジクは「イチジクコバチ」という昆虫によって受粉が行われますが、これはエジプトイチジクなど野生種に見られる特性です。国内で栽培されているイチジクは受粉しなくても果実が大きくなる「単為結果」という性質を持つため、昆虫による媒介はありません。
ちなみに「いちじく」という名前の由来は、毎日1つずつ熟すことから「一熟」→「いちじく」になったという説や、ひと月で実が熟すため「一熟」→「いちじく」という説もあります。また呼び名としては南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)ということもあります。
イチジクの歴史
いちじくは古代エジプトの壁画にもブドウとともに描かれており、さらには旧約聖書にも数多く登場する歴史ある果物です。あのアダムとイブが裸を隠すのに使ったのもいちじくの葉です。
はるか昔にアラビア半島で誕生したいちじくは、少なくとも6000年前には栽培が始まっていたといわれています。その後ヨーロッパからペルシャ、中国へと伝わり、日本へは江戸時代に中国から長崎に運ばれました。当初は薬用として栽培されていましたが、生産量が増えるにつれ食用として親しまれるようになりました。
イチジクの種類
国内で販売されるいちじくの約8割が「桝井(ますい)ドーフィン(ドウフィン)」です。1909年(明治42年)に広島県の桝井氏がアメリカから日本に持ち帰ったもので、栽培のしやすさと日持ちのよさから全国に広まりました。熟すと果皮は赤褐色になり、白い果肉の中心が淡い赤になります。ほどよい甘味とさっぱりとした風味があり、生食のほかジャムなどにもおすすめ。果重は80~200gと幅広く、8月~10月頃に収穫されます。
蓬莱柿(ほうらいし)
370年ほど前に中国から伝わったといわれる品種で、日本に定着して長いため「在来種」や「日本いちじく」とも呼ばれます。おもに関西以西で栽培されていて、適度な甘味とほのかな酸味があり上品な味わいです。ただ、お尻の部分が割れやすく日持ちが悪いため関東方面ではあまり出回りません。果実は丸みがあり、平均サイズは60~100g程度と小ぶり。出回るのは8月下旬頃からになります。
とよみつひめ
福岡県で生まれた品種で、糖度が16~17度になる甘味の強いいちじくです。出願者が所有する育成系統を交配したもので2006年(平成18年)に品種登録されました。果皮は赤紫色で果肉は緻密でジューシー。旬は8月中旬頃からです。
ビオレ・ソリエス
果肉がやわらかく糖度が20度以上にもなるフランス原産のいちじくです。果皮の色は深い紫色をしていて、果実のサイズは50~100g程度とやや小さめ。果頂部が裂けにくいのが特徴です。佐渡や一部の地域でハウス栽培されていますが、流通量は多くありません。
スミルナ
おもにトルコで生産され、ドライフルーツとして利用されています。果皮が白く、乾燥させると甘味が凝縮されます。カリフォルニアで生産されるスミルナ種の白イチジクは「カリミルナ」と呼ばれ、こちらも乾燥いちじくとして親しまれています。またイタリア原産の「カドタ」という品種も白いちじくで、おもに乾燥や缶詰用として利用されています。
出典 果物ナビ公式サイト
すもも
すももの特徴
分類:バラ科スモモ属
原産地:中国(China)地方、コーカサス地方
季節の分類:夏
多く出回る時期:6月~9月頃
国内の栽培面積:約2,780ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約2万400トン(2018年)
おもな産地:山梨県(約34%)、和歌山県(約14%)、長野県(約13%)甘酸っぱくてジューシーなすももは、初夏から夏にかけて多く出荷される果物です。果樹栽培されているすももは大きく分けて、中国原産の「日本すもも(プラム)」と、ヨーロッパコーカサス原産の「西洋すもも(プルーン)」に分類され、それぞれ色や味わいが異なります。ちなみに、すももは英語で「プラム」、フランス語で「プルーン」といいます。
日本すももはおもに生食用として栽培され、西洋すももは生食用のほか乾燥用やジャム、コンポートなど加工用としても栽培されています。健康補助食品で有名な「ドライプルーン」は西洋すももを乾燥させたものです。
余談ですが、「李下に冠を正さず」ということわざの「李」とはすもものこと。すももの木の下で頭に手をやると果実を盗んでいるように見えるため、人に疑われるような行いはすべきではない、というたとえです。
スモモの歴史
カスピ海沿岸のコーカサス地方で誕生した西洋すももはローマ帝国の書物にも登場しており、紀元前にはヨーロッパ各地で栽培されていたといわれます。その後、大航海時代にアメリカへ渡り、19世紀頃にはカリフォルニアで大量に西洋すもも(プルーン)が生産されるようになりました。
日本へは西洋すももではなく中国原産のすももが奈良時代に伝わったとされています。古事記や日本書紀、和歌にも登場しており、すももは日本人になじみ深い果物といえるでしょう。
すももが日本で栽培され始めたのは明治時代になってからのこと。それまでは「酸っぱい桃=酸桃(すもも)」として軽んじられていました。本格的に栽培が行われるようになったのは大正時代で、19世紀頃にアメリカに渡ったすももが品種改良されて戻ってきてからのことです。
スモモの種類
大石早生
現在、日本で最も多く栽培されているすももがこの「大石早生」です。福島県の大石氏が育成した品種で、親は「フォーモサ」×「不明」。この不明となっている品種は「ビューティー」とみられています。果実は円形で、重さは50~70gほど。果肉は淡い黄色でやわらかく、ジューシーでさわやかな甘酸っぱさが口に広がります。また果皮は成熟にしたがって黄緑色から赤く色づいていき、完熟すると全体が鮮紅色に染まります。出荷量が多い時期は6月下旬から7月上旬頃。
ソルダム
「大石早生」に次いで日本で多く栽培されているのがこの「ソルダム」です。来歴は不明ですが、明治時代後期から大正時代初期頃にアメリカから導入されました。重さは80~150gと大きめで日持ちがよく、甘味と酸味のバランスも良好。果皮が緑色~紅色で、果肉は濃い赤色をしています。旬のシーズンは大石早生より約1か月ほど遅い7月中旬頃から。
太陽
来歴は不明ですが山梨県で発見されたすももで、1969年(昭和44年)に命名されました。短楕円形の果実は100~150gと大きく、実はややかたく締まっていて日持ちするのが特徴。果皮は紫がかった紅色で果肉は乳白色をしていて、糖度が高く酸味はそれほど強くありません。収穫シーズンは8月中旬頃から。
サンタローザ
アメリカの育種家が日本すももと別のすももを交雑して育成したといわれる品種で、世界中で栽培されています。円形で果重は100g前後と大きく、熟すと果皮は鮮やかな赤色に着色。黄色の果肉はしまっていて香りも良好で、ほどよい甘さと酸味が味わえます。シーズンは7月中旬頃からです。
貴陽(きよう)
「貴陽」は1996年(平成8年)に登録された品種です。親は「太陽」×「不明(のちにDNA鑑定により小松と推定)」で、山梨県において育成されました。果重が200g前後と大きく、果皮は紅色~赤紫色。糖度が高くて適度な酸味もあり、果汁が多くて濃厚な味わいです。最盛期は8月上旬頃で、日持ちは比較的よいとされます。
花螺李(ガラリ/カラリ)
サイズが40g程度と小ぶりな「花螺李」は、奄美大島や沖縄などで栽培されているすももです。奄美大島産のものは「奄美すもも」とも呼ばれ、果皮と果肉は濃紅色~黒紫色になります。酸味が強いのでおもに果実酒やシロップ漬け、ジュースなど加工用として利用されますが、完熟したものは生食することも可能です。
秋姫
「秋姫(あきひめ)」は秋田県で偶然発見された品種で、1991年(平成3年)に品種登録されました。果皮は赤から赤紫色で果肉は黄色く、サイズは200g前後と大きめ。甘酸の調和した濃厚な味わいです。晩生品種なので、出回り時期は9月中旬から9月下旬頃。なお、有袋栽培したものは果皮が黄色です。
サマーエンジェル
親は「ソルダム」×「ケルシー」で、2005年(平成17年)に品種登録されました。果皮は紅色で果肉は黄色、サイズは150g前後と比較的大きめです。果汁が豊富で甘味が強く、適度な酸味もあります。収穫シーズンは7月下旬頃から。
紅りょうぜん
「マンモス・カージナル」×「大石早生」から誕生したすももで、1987年(昭和62年)に品種登録されました。重さ100~150gとやや大きく、ハート形のような扁円形をしているのが特徴です。果皮は紅紫色で、果肉は淡黄色。糖度が高めで果汁も多く、ほどよい酸味があります。収穫は7月の中旬頃から行われますが、出荷量はそれほど多くありません。
サマービュート
「ソルダム」と「ブラックビュート」を両親として山梨県で生まれ、2005年(平成17年)に品種登録されました。果皮は紅色で果肉は淡い黄色、サイズは170g前後と大きく、果肉は緻密でややかためです。強い甘味と適度な酸味があり、濃厚な味わい。出回り時期は7月下旬頃からです。
ハニーローザ
「ハニーローザ」は、「ホワイトプラム」の自然交雑実生から選抜して育成された品種で、1996年(平成8年)に品種登録されました。果実は円形で、果重は50g前後と小ぶり。果皮は淡紅色で、果肉は淡黄色をしています。酸味はおだやかで甘味があり、果汁が豊富なすももです。収穫時期の早い早生種で、主産地の熊本県では6月中旬頃から収穫されます。
李王
「李王(りおう)」は「大石中生」と「ソルダム」を交配して山梨県で誕生した品種です。1990年(平成2年)に品種登録されました。サイズは90g前後で、果皮の色は紅色~赤紫色。果肉は薄い黄色で酸味が少なく、ジューシーで香りがよく、甘味は強めです。収穫時期は7月上旬頃から。
ケルシー
果重150~200gほどのハート形をした品種で、果皮が緑色なのが特徴。アメリカに渡った日本すももが大正時代に逆導入されたもので、日本名は「甲州大巴旦杏(こうしゅうだいはたんきょう)」といいます。果肉は黄色でややかたく、ほどよい甘味があり、酸味は少なめ。また中心部に空洞ができやすいという性質があります。流通量はそれほど多くありません。
出典 果物ナビ公式サイト
プルーン
プルーンの特徴
分類:バラ科スモモ属
原産地:コーカサス地方
季節の分類:夏秋
多く出回る時期:8月~10月頃
国内の栽培面積:約405ヘクタール(2017年)
国内の年間出荷量:約2,276トン(2017年)
おもな産地:長野県(約66%)、北海道(約27%)、青森県(約4%)プルーンは「西洋すもも」と呼ばれるすももの一種で、果実は基本的に楕円形で果皮が赤紫~青紫色をしています。「すもものページ」で紹介している「日本すもも(プラム)」と同じグループの植物ですが、見た目や味が少し異なるために区別して販売されています。
プルーンは品種によって乾果向けのものと生食用があります。プルーンといえば「ドライプルーン」が有名なことから、乾燥させて食べる果物だと思われがちですが、日本で栽培されているプルーンの多くは生食向けです。生食用は完熟すると日本すももと同様にみずみずしくて濃厚な甘酸っぱさが味わえます。
プルーンはすももと同じように皮ごと食べられます。ただ、果実の中に種が1つ入っているので食べるときは種に注意しましょう。
プルーンの歴史
プルーン(西洋すもも)はコーカサス地方が原産地といわれ、古代ローマ時代には食べられていたようです。ヨーロッパに広まったプルーンはフランスで普及し、アメリカ大陸発見後にはアメリカにも伝播しました。
アメリカでプルーンの栽培が盛んになったのは1800年代中期以降のこと。フランス人がカリフォルニアに移植した苗木を元に品種改良し、現在のカリフォルニアプルーンが作られました。
日本へは明治時代に伝わりましたが、なかなか定着しませんでした。プルーンは雨に弱く、成熟期に雨が多いと実が裂果したり病気になりやすい性質があるため、栽培が容易ではなかったようです。現在では品種改良が進み、長野県や北海道、青森県などで栽培が行われています。
プルーンの選び方(見分け方)
全体が濃い黒紫色をしている
すこし弾力があるものが食べ頃
かたいプルーンは追熟させる
表面にブルーム(白い粉)が付着
少しシワになったものは甘味が強めプルーンの種類
サンプルーン
長野県で誕生したプルーンで、サイズは30g前後。果皮が濃い紫色で果肉は黄褐色です。完熟すると軸周りにシワができやすく、甘味が強くてほどよい酸味があり、果汁も適度に含みます。出回り時期は9月中旬頃から10月上旬頃。
スタンレイ(スタンレー)
果重が40~50gくらいのアメリカ生まれのプルーン。1926年に「エイジェン」×「グランドデューク」の交配により育成されました。比較的日持ちがよく、青紫色の果皮は、熟すと黒みがかった紫色になります。果肉は黄褐色で、甘味と適度な酸味が調和していて食味良好。9月上旬から10月上旬頃に出回ります。
シュガー
果皮がやや赤みがかった紫色をしていて重さは30gほど。完熟すると果皮が濃い紫色になり、酸味が抜けてジューシーで濃厚な甘味が楽しめます。旬は9月から10月上旬頃です。
フレンチ
「フレンチプルーン」といわれる「ダジャン種」。カリフォルニア産のドライプルーンで利用されています。水分が18%くらいになるまで乾燥させることで、甘味が濃縮された乾燥プルーンになります。
出典 果物ナビ公式サイト
アンズ
アンズの特徴
分類:バラ科アンズ属
原産地:中国(China)北西地方、中央アジア地方
季節の分類:夏
多く出回る時期:6月~7月頃
国内の栽培面積:約196ヘクタール(2017年)
国内の年間出荷量:約1,529トン(2017年)
おもな産地:青森県(約57%)、長野県(約43%)、香川県(約0%)アンズは酸味が強いため、生食よりもジャムや洋菓子などに加工されることが多い果物です。アンズを買ったらジャムやシロップ漬けにするという人は多いのではないでしょうか。でも「ハーコット」など酸味の少ない生食用品種もあるので、ぜひ生でも楽しんでみてください。
一般的に、ヨーロッパで品種改良されたアンズ(アプリコット)は比較的甘く、アジア地方で品種改良されたアンズは酸味が強いといわれています。
なお、主産地の1つである青森県では「八助」というアンズが作られていますが、これはおもに梅干しのように加工されるため、青果としてはほとんど出回っていません。八助はアンズと梅の交雑種といわれ、大きくて甘味があるのが特徴です。「八助梅」とも呼ばれています。
アンズの歴史
アンズの原産地は中国北部、中央アジア、ヒマラヤ西北部といわれています。中国では2000年も前(一説には4000年以上前)から種の中にある「杏仁(きょうにん)」を収穫するために栽培されていたようです。取り出された杏仁は、そのまま食べるのではなくおもに漢方薬として利用されていました。その後、中国からヨーロッパ、中東、アフリカへと渡り、18世紀頃にアメリカに渡ったとされています。
日本に渡ってきた時期は定かではありませんが、平安時代の書物に「カラモモ」という和名で登場していることから、その頃には栽培が行われていたと考えられます。ただし、当時は中国と同じように杏仁を収穫するための栽培であったようです。
日本でアンズの果実を食べるようになったのは、明治時代になってからのことで、本格的な栽培が行われたのは、ヨーロッパ品種が積極的に導入された大正時代からといわれています。
アンズの選び方(見分け方)
ジャムはやわらかめ、シロップ漬けはかため
生食向けのものは完熟果を
緑色が残ったものはかたい
ふっくらとして果皮がなめらか
果皮に傷や変色がないものアンズの種類
平和
大正時代に長野県埴科郡(現:長野県千曲市)の杏園で発見され、第一次世界大戦の終結を記念して命名された品種です。酸味が強いので、おもに加工用として栽培されています。果実は橙色の円形で、果重は50~70g前後。6月下旬から7月上旬頃に出荷されます。
昭和
長野県のあんず園で昭和15年頃に発見された品種です。収穫時期は「平和」の1週間ほどあとで、7月上旬~中旬頃。酸味が強いためシロップ漬けや砂糖漬け、ジャムなどに適しています。サイズは40g程度です。
新潟大実
昭和初期から栽培されている新潟大実(にいがたおおみ)は、新潟が原産で酸味が強く、おもにジャムやシロップ漬け、干しアンズなどの加工用として利用されています。果実は円形の淡橙色で、果重は40~60g前後です。また「新潟大実」と「チルトン」を掛け合わせた「信月」という品種もあります。収穫は7月上旬頃から。
信州大実
1980年(昭和55年)に登録されたアンズで、果実が80~100g前後と大粒なのが特徴。円形で果皮・果肉ともに橙色、香りが強くて酸味は比較的少なめです。糖度があるので生食・加工を兼用することができます。シーズンは7月中旬頃。なお、信州大実は「アーリーオレンジ」と「新潟大実」を交配したものとされていましたが、DNA解析の結果によりこれは誤りではないかといわれています。
山形3号
山形原産の品種で昭和初期から長野県で栽培されています。果実は円形で、黄色がかった橙色をしており果重は60g前後。甘味があるものの酸味が強いため、おもに干し杏やジャムなどに利用されます。出荷は6月下旬頃から。「山形3号」と「甚四郎」を交配して1990年(平成2年)に登録された生食用の「信陽」もあります。
信山丸(しんざんまる)
酸味がやや強めですが生食が可能で、ジャムやシロップ漬けなどの加工用にも適します。果実は楕円形で橙色、果肉は緻密で果重は40~50g前後とやや小ぶり。生産数が少なく質が高いことから高級アンズとしても人気です。出荷は6月下旬頃から。
ハーコット
カナダ生まれの品種で1979年(昭和54年)に日本に導入されました。酸味が少なく甘味が強いので生食用として栽培されています。果実は橙色で、80~100gと大きめの楕円形。あまり日持ちしないので購入後は早めに食べましょう。7月上旬頃から出荷されます。
ゴールドコット
ハーコットと同様、酸味が少なく糖度が高いので生食できます。アメリカで誕生した品種で、1967年(昭和42年)に日本へやってきました。果形は円形で果重は50g前後の中玉、黄色がかった橙色をしています。収穫時期は7月中旬頃。
出典 果物ナビ公式サイト
栗
栗の特徴
分類:ブナ科クリ属
原産地:中国(China)、北アメリカ、地中海沿岸地方
季節の分類:秋
多く出回る時期:9月~10月頃
国内の栽培面積:約1万8,300ヘクタール(2018年)
国内の年間出荷量:約1万3,000トン(2018年)
おもな産地:茨城県(約27%)、熊本県(約16%)、愛媛県(約5%)秋の味覚を代表する「栗」は、大きく分けて4つの種類があります。国内で一般的に売られている「ニホングリ」、天津甘栗でおなじみの「チュウゴクグリ」、マロングラッセなどに使われる「ヨーロッパグリ」、そして日本ではあまり見かけない「アメリカグリ」です。見かけはあまり変わりませんが、それぞれ地域に合った特徴があります。
ニホングリは野性のシバグリ(芝栗)を品種改良したもので、果実が大きく風味がよいのが特徴。しかし、甘味がやや少なく渋皮がはがれにくいのが難点です。
一方、チュウゴクグリは甘くて渋皮もむきやすいのですが、果実が小さくて栗の害虫である「クリタマバチ」の被害を受けやすく、日本では栽培されていません。「天津甘栗」の原料としてよく使われているのは「板栗(バンリー)」という品種です。
ヨーロッパグリは小ぶりながら渋皮がむきやすいのが特徴です。しかし、こちらも病気や害虫による被害を受けやすいため日本では栽培されていません。
アメリカグリは果実の品質がよく、また大きくて強い樹が木材として使われるほど利用価値の高いものでしたが、1900年頃に発生した菌類「栗胴枯れ病」の被害によりほぼ壊滅したといわれています。現在でも一部の地域で栽培されていますが、病気に弱いので日本で栽培することはできません。
栗の歴史
栗の歴史はとても古く、縄文時代の遺跡である「三内丸山遺跡(青森県:約5000年前)」からも数多くの栗が出土しています。
平安時代の初期には京都の丹波地域で栽培され始め、徐々に地域が拡大していきました。書物では古事記(712年)や日本書紀(720年)にも登場し、平安時代の法典「延喜式(えんぎしき:927年)」には、乾燥させて皮をむいた「搗栗子(かちぐり)」や、蒸して粉にした「平栗子(ひらぐり)」なども記されています。丹波では現在でも栗の栽培が行われていて「丹波栗」はブランド品として有名です。
日本各地で栽培されていた栗ですが、昭和16年頃に発見された害虫「クリタマバチ」による被害で日本中の栗園は大打撃を受けました。それ以降はクリタマバチに抵抗性を持つ品種が育成されて現在に至っています。
栗の選び方(見分け方)
果皮がつやつやとしていて光沢がある
ずっしりと重さを感じる
ふっくらと丸みがあり1粒が大きい
虫食い穴に要注意
低温貯蔵で熟成された栗は甘味が強い栗の種類
筑波(つくば)
日本で最も広く栽培されている品種がこの「筑波」です。「岸根(がんね)」と「芳養玉(はやだま)」の交配種で1959年(昭和34年)に命名されました。甘味のある果実は粉質で香りが良く品質が高いのが特徴。果皮は赤褐色で光沢があり、果重は20~25gと大きめ。貯蔵性が良く加工用原料としても使われています。収穫は9月中旬頃から10月頃まで。
丹沢(たんざわ)
8月下旬頃から店頭に並ぶ早生種の代表がこの「丹沢」です。「乙宗(おとむね)」と「大正早生」の交配種で1959(昭和34年)に命名登録。北海道と沖縄を除く全国各地で栽培されています。サイズは20~25gと大きめで果皮は淡褐色。果実は粉質で、甘味と香りは控えめですが、早生種の中では品質に優れています。
銀寄(ぎんよせ)
大阪府豊能郡歌垣村倉垣(現在の豊能郡能勢町)原産の歴史ある品種。かつては銀由、銀善などともいわれていましたが、現在では「銀寄」で統一されています。果重は20~25gと大きめで、果実は粉質で甘味が多く風味も豊か。ただし、貯蔵性はやや劣るため加工用品種としては不向きです。収穫は9月下旬頃から。「丹波栗(ブランド)」の代表品種でもあります。
石鎚(いしづち)
10月上旬から出回る晩生種。「岸根」と「笠原早生」の交配種で1968年(昭和43年)に命名されました。赤褐色で光沢のある美しい果皮が特徴です。果重は25g前後とやや大きく肉質は粉質で甘味も香りもあります。また日持ちが良く、煮くずれも少ないので加工用原料としても適しています。11月上旬頃までがシーズン。
利平(りへい)
9月中旬から下旬頃がシーズンの中生種で、ニホングリとチュウゴクグリの一代雑種といわれています。1950年(昭和25年)に登録されました。粉質の果実は甘さがあり、蒸し栗におすすめ。しかし肉質がもろいため、シロップ漬けなどの加工には適しません。果皮は光沢のある暗褐色で果重は20~25g前後となっています。
国見(くにみ)
「丹沢」と「石槌」を交配して育成され1983年(昭和58年)に品種登録されました。お彼岸の頃に最盛期を迎える早生種で、早いものは9月上旬頃から食べることができます。果皮は褐色で光沢があり、果重は約25g前後で肉質はやや粉質。甘味と風味は少ないので甘露煮などの加工用としても使われています。
岸根(がんね)
山口県美和町が原産の「岸根」は、長い歴史を持つ品種です。果実は30g前後と大きく、粉質で品質がよく甘味があります。貯蔵性もよく、加工用としても適しています。10月中旬以降に最盛期を迎える晩生種です。
伊吹(いぶき)
果重20g前後の早生種です。「銀寄」×「豊多摩早生」として誕生し1959年(昭和34年)に命名登録されました。果実は粉質で甘味は中程度。また香りはそれほどありませんが、品質は優れています。シーズンは9月上旬~中旬頃です。このほか栗の早生種では「出雲」、「森早生」、「日向(ひむか)」などが有名。
ぽろたん
渋皮が簡単にむける栗として注目を集めている新品種です。ニホングリは渋皮がむきにくいのが難点ですが、このぽろたんは加熱前に鬼皮(外側のかたい皮)に切り目を付けることで渋皮を容易にむくことができます。加熱方法はお湯でゆでるほか電子レンジでもOK。サイズは約30gとやや大きめで果肉は黄色くホクホクとしていて甘味もあります。親は「550-40」と「丹沢」で2007年(平成19年)に品種登録されました。
出典 果物ナビ公式サイト
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