石川県の人気スイーツと通販でお取り寄せ出来る石川のお菓子!ル ミュゼ ドゥ アッシュ 甘納豆かわむら つぼみ..

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石川の美味しいスイーツ、お菓子が食べたい!

石川県の人気スイーツといえば、ル ミュゼ ドゥ アッシュ、パティスリー オフクのケーキ、甘納豆かわむらの甘納豆、つぼみの本葛きりが有名!美味しいスイーツがたくさんある石川県。こちらでは、石川県で人気のスイーツ、ネット通販でお取り寄せしたい、ギフトやお土産にもおすすめの、石川県名産の洋菓子、和菓子をご紹介します。


”旬”をお届け!JAグループ、食のインターネットモール。

 

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#甘納豆かわむら

イギーくん
イギーくん

ねえねえボンゾくん、石川県で人気のスイーツ、お菓子ってどんなものがあるの?

ボンゾくん
ボンゾくん

ル ミュゼ ドゥ アッシュ、パティスリー オフクのケーキ、甘納豆かわむらの甘納豆、つぼみの本葛きり.. たくさんあるんだよ!それじゃあ、僕の大好きな石川のおいしいスイーツ、お菓子をイギーくんにも教えてあげるね!

石川県で人気のスイーツ、お菓子

ル ミュゼ ドゥ アッシュ 金沢店

グランクリュ クラシック

le_musee_de_h
【Valentine Sweets】
– グランクリュ クラシック –

濃厚に焼き上げたクラシックショコラに
カカオが際立つ風味豊かなガナッシュをサンド。

香ばしいアーモンド入の
ショコラノワールを纏わせ
リッチな味わいに仕上げました。

冷やしてもいいですが
常温だとよりチョコレートの
香りや濃厚な味わいが楽しめます。

出典 Instagram

フォレ ノワール エピス

-foret noir epice-
フォレ ノワール エピス

ドイツ南西部の森林地帯
黒い森にちなんだ
フォレノワールを
アレンジした作品

エピスはフランス語でスパイス
使用したスパイスは
シナモン カルダモン アニス
スパイスの苦手の人でも
楽しんでいただけるよう
バランスを調節し
柔らかく感じていただけるように致しました。
それらを使用したシロップに
漬け込んださくらんぼを
忍ばせ、シェリー酒を隠し味に
入れたキレのあるキルシュのクリームをセンターに
チョコレートのムースで
包み込みました。

出典 Instagram

セゾン ド ガトー

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-Saison de gateau-
セゾン ド ガトー

旬のフルーツをつかった
ショートケーキ
※只今の時期は苺を使用しております。

シンプルだからこそ
嘘のつけないお菓子

ジェノワーズ生地(スポンジ生地)
生クリーム
クレームパティシエール
(カスタード)
いちご

単純な構成だが、
一つ一つのパーツにこだわりが込められている。
生クリームは4種類をブレンドし、
卵黄が多めに配合された
コクのある生地はスライスの
サイズまで突き詰め、
1cmと1cmのスポンジ生地ににサンドされた
カスタードクリームは
全てのパーツを纏める絶妙な存在感

是非フォークで一番下まで
一口でお召し上がりください。

出典 Instagram

ル ミュゼ ドゥ アッシュのスイーツとは

「素材」と「アート」、そして「おもてなし」。 すべてをコラボレーションするのが ル ミュゼ ドゥ アッシュのベーシック・コンセプト。

ル ミュゼ ドゥ アッシュのスイーツは、素材に徹底的にこだわっております。
能登の食材、北陸の食材をふんだんに使用したスイーツの数々には、洗練されたデザインはもちろんのこと、人の健康を考えた思いが詰まっております。
そして、くつろいだ空間でスイーツを召し上がっていただくことにも配慮を怠りません。
人の五感を十二分に満たせるスイーツづくり、お客様にご満足いただける「おもてなし」の心を常に大切にしています。辻口博啓が繰り広げる、ル ミュゼ ドゥ アッシュだからこそ味わえるスイーツの世界をご堪能くださいませ。

出典 ル ミュゼ ドゥ アッシュ公式サイト

ル ミュゼ ドゥ アッシュ 金沢店
住所:石川県金沢市出羽町2-1 石川県立美術館
お問い合わせ:076-204-6100

口コミ

美術館のカフェで最高のスイーツを

「ル ミュゼ ドゥ アッシュ 金沢店」さん。
石川県立美術館の中にあるカフェです。

今日は台風の影響で雨が降ったり止んだり、街なかをうろうろするのも億劫なので、美術館に来ました。

ざっと見学した後、一階にあるこちらのカフェへ。
すると満席とのことで、ウェイティングリストに名前を記して傍の椅子で待つこと約5分、呼ばれて店内へ。

テイクアウトと共通のショーケースでスイーツを選び、ドリンクとともにお代を支払ったら、席まで持って来てくれるというシステムです。

何にしよう。
全部美味しそう。
とはいえたくさんは無理なので、

のとミルクプリン 350円
YUZEN (友禅) 550円
ホットコーヒー 440円
+税=合計1430円

カウンターの席からは、金沢城趾公園が眺められ、雰囲気がいいです(時おり、ジャージ姿のおじさんなど現れて、ぶち壊しですが)。

スイーツとコーヒー、来ました。
まずはプリンから。

能登の生乳を使用したというプリン、ミルクの感じが深くて素晴らしい。玉子の塩梅もいいです。
そこに苦味のあるカラメルソース。
いやあ、これは私のプリン史上最高な美味しさでした。

続いてYUZEN。
「苺のムースにブルーベリーのクーリー、ピスタチオのクリームを合わせ」と書いてありましたが、ブルーベリー強し。
その酸味にほのかな甘さ、そしてクーリーやクリームのなめらかな食感と、底にちょっとだけあるサクサクとしたクッキー風の食感の組み合わせの良さ。

ふだんスイーツはまず食べませんが、さすがの名店、ほんとに素晴らしかったです。
辻口シェフのお名前も、今回初めて知りました。

こちらのお店は金沢市内と近郊にいくつかあるようですが、金沢のみなさん、幸せですね。

出典 食べログ

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PATISSERIE OFUKU (パティスリー オフク)

 

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minya.neco
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【本日のスイーツ】
21世紀美術館に行ったら、パティスリーOFUKU🐞さんでスイーツタイム🍰☕
.
白鳳のタルト🍑とマンゴープリン💛

桃そのものの素材を堪能できるタルトに感動✨
マンゴープリンには先代が和菓子屋さんの名残りかわらび餅入り。

2019.8.23/金沢市

#パティスリーオフク
#季節のタルト #桃のタルト #マンゴープリン
#金沢カフェ #金沢スイーツ

出典 Instagram

PATISSERIE OFUKU (パティスリー オフク)のお菓子とは

素材の味を感じることのできるお菓子を作っています。
それは香りであったり、食感であったりもします。
なんだか分からない淡くて軽い味わいではなく、季節や素材の作り手の思いを大事にしています。

季節がいつの間にか移りゆくように、ショーケースの中のお菓子も日ごと、週ごと、天気が変わるように変化していきます。
短いものはその日だけかもしれません。
届けていただく食材もあれば、シェフ自ら収穫してくるものもあります。
同じ食材でも産地が、生産者が変われば全く違う素材となります。
その素材に合わせて調理法ももちろん変わります。
それは些細な変化かもしれません、時にがらりと変わることも少なくありません。

どうか変化を楽しんでください。
来るたびに出ている新しいお菓子にワクワクしてください。

出典 PATISSERIE OFUKU (パティスリー オフク)公式サイト

PATISSERIE OFUKU (パティスリー オフク)
住所:石川県金沢市広坂1-2-13
お問い合わせ:076-231-6748

口コミ

金沢21世紀美術館の隣にある人気の和洋菓子店!

金沢観光の定番スポット「金沢21世紀美術館」の隣にて、2013年2月14日にオープンしたお店『PATISSERIE OFUKU』。
こちらのお店は現在の場所のすぐ近くで営業していた、大正7年(1918年)創業の老舗和菓子店「お婦久軒」が前身だそうです。
「マンダリンオリエンタル東京」の洋菓子部門でスーシェフを務めた方が帰郷して4代目となり、3代目が作る和菓子と4代目の洋菓子を販売する和洋菓子店としてリニューアルオープンしたとのこと。
こちらのお店の他「remref(レムレフ)」という姉妹店もあるそうです。
今回は観光で「金沢21世紀美術館」を訪れたので、その帰りにテイクアウトでケーキを購入しようと思い、寄っていくことにしました。
現在は営業日が限られているようなので、事前にFacebookを確認してから訪問。
この日は日曜日、お店には13時頃に訪問。
店内は1階がお菓子売り場で2階がカフェになっているようです。
ケーキのショーケースを見ると、まだ種類はそこそこ残っていますが、数は結構減っていました。
今回は気になったケーキを3個購入。
価格はいずれも税別表記です。
【ソージュ日向夏】540円
(商品説明)
セージの香るムースショコラブラン、日向夏のマーマレードとジャムのアクセント、はちみつのクレムー、ビスキュイノワゼット。
日向夏を使ったケーキはそんなに見かけない印象。
トロッとした口当たりのムースは独特の風味が広がる不思議な味わい。
単体だと少し薬っぽいのが正直な感想ですが、全体で食べると日向夏やはちみつとのバランスが良く、上品な味わいになって美味しかったです。
【フロマージュ クリュ】480円
(商品説明)
フロマージュブランのさわやかなムースに赤い果実のソース。
サッパリした味わいの柔らかなムースに、土台はふんわりとしたスポンジ系の生地。
中からは甘酸っぱいソースがトロっと溢れ、ベリー系の美味しさが際立つあっさりしたケーキでした。
【カスク】600円
(商品説明)
ウィスキーのババロワをキレのあるチョコレートのムースで包みました。
なめらかな食感と香り。
アクセントに渋皮栗を使用しています。
甘くて濃厚なチョコムースはスッと消えるような驚きの滑らかさ。
お酒香りがとても相性良く、底のサクサクとした食感の生地も好み。
大好きな渋皮栗も入って大満足のケーキでした。
今回はケーキだけ購入しましたが、せっかくならお土産に和菓子も購入しておけば良かったです。
特に「あんドーナツ」が一番人気らしいので、次回の楽しみにしておきます。

ご馳走様でした!

出典 食べログ

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甘納豆かわむら

サロン・ド・テ・カワムラ お豆のプレート

ama_kawamura
《サロン・ド・テ・カワムラ お豆のプレート》甘納豆かわむらの人気商品をちょっとずつ一度に楽しめるプレートです。大きくツヤツヤな黒豆ラム酒コンポートはアイスクリームと一緒にお召し上がり下さい。(お酒が苦手な方はお気軽にスタッフへお声かけ下さい♪)
かわむら自慢の甘納豆や羊羹を、温かいほうじ茶と一緒にどうぞ

出典 Instagram

うずら豆

ama_kawamura

《うずら豆》炊き上げる前の生の豆の模様がうずら(鶉)の卵に似ていることからうずら豆と呼ばれています。(2枚目の写真の左側は生のお豆です)炊き上げると金時とよく似ていますが、豆皮が少し厚く中身が柔らかいお豆です。石川県金沢市のゆるキャラ「ひゃくまんさん」のパッケージも可愛く人気の商品です!

出典 Instagram

甘納豆かわむらの甘納豆とは

大地の香りがし、宝石のように美しく、美味な豆。
選び抜いた本物の糖分。
そこに惜しむことなくかけた手間ひまがあって初めてかわむらの甘納豆は完成します。

素材本来の味を尊重し、嗜む人のカラダを想い、
そして日々に溶け込むお菓子であるように。

大納言甘納豆

小豆(あずき)の中でも特に大粒のものが大納言(だいなごん)と呼ばれます。やわらかく食べやすい、かわむらの代表的な甘納豆です。

雪てぼう豆

白餡の材料としてお馴染みの白いんげん豆ですが、豆の原型を保たれた甘納豆では、豆皮と餡のバランスが絶妙です。近年、生産量が減少傾向にある豆なので契約栽培にて仕入れています。

能登大納言

開発当初は珠洲大納言と呼ばれていました、ご当地の大納言小豆です。収穫には、“さやぼり”と呼ばれる手作業が中心で、ひとさやずつ手で丁寧に収穫した高品質な大納言小豆です。

出典 甘納豆かわむら公式サイト

甘納豆かわむら
住所:石川県金沢市野町2-24-7
お問い合わせ:076-282-7000

口コミ

材料の良さと優れた製法が甘納豆の概念を変える

仕事休みのお盆期間、私用のため細君と北陸地方を訪れています。
自身へのお土産として、にし茶屋街にある人気店の看板商品「甘納豆」を購入しました。

■『甘納豆(4種)』-1,566円-
・大納言小豆
・白花美人
・大正金時
・とら豆

大粒の小豆を称し、柔らかい食感の大納言。白あんの材料として知られ、大粒で食べ応えのある白花。煮豆によく用いられ、風味の良さが特徴的な金時。粘り気があり、モチモチした食感のとら豆。
いずれの甘納豆も自然な甘みが優しく、それぞれの豆が持つ旨みが引き出されています。美味しさの要因は、材料の良さと優れた製法によるものなのでしょう。その段違いの美味しさは、私の知る甘納豆の概念を大きく覆すほどでした。

小さな店内にはお客さまの来店が絶えず、人気の高さが伺えました。風情ある町にこの伝統的な甘味はよくマッチしており、美味しさから購入した町を思い出すことが出来る優れたお土産品である点も秀逸ですね。美味しい甘納豆、ごちそうさまでした。

出典 食べログ

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つぼみ

本葛きり 黒みつ 吉野産本葛粉 (加賀棒茶付き)

 

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金沢香林坊近く『つぼみ』さん
ミシュラン星付きの料亭が営む甘味処です
金沢21世紀美術館からほど近い路地にあります、本店である『料亭 穂濤』さんはミシュラン☆☆

この日は
「本葛きり 黒みつ 吉野産本葛粉 (加賀棒茶付き)」、
吉野産本葛粉を使用した葛きりです、透明感と滑かなのどごしが素晴らしいですね、黒蜜もとても優しい甘味、くずきりをすすり最後にサトウキビの香りがふわっとぬけていきます
パフェやかき氷もありますね

#つぼみ

出典 Instagram

つぼみの和菓子とは

春は桜、夏は虫の音、秋は紅葉、冬は静寂
庭の山野草が季節を知らせます
金沢城の石垣を借景に
辰巳用水の瀬音が響く空間で
料亭「穂濤」の心が息づく
こだわりの和甘味をお楽しみください

お品書きMenu

本蕨もち 香りきなこ&黒みつ 熊本産本蕨粉
(加賀棒茶付き)

本葛きり 黒みつ 吉野産本葛粉
(加賀棒茶付き)

本葛もち 香りきなこ 吉野産本葛粉
(加賀棒茶付き)

つぼみ特製 抹茶パフェ
(加賀棒茶付き)

自家炊き柔らか寒天 白玉クリームあんみつ
(加賀棒茶付き)

つぼみの氷

特撰 抹茶小豆
黒みつきなこ
完熟いちご[5〜6月]
路地いちぢく[6〜7月]
あんず 更埴産[6月]
白桃[7〜8月]
黄桃[9月]

(加賀棒茶付き)

出典 つぼみ公式サイト

つぼみ
住所:石川県金沢市柿木畠3-1
お問い合わせ:076-232-3388

口コミ

和モダンな甘味処 金沢 つぼみ

金沢市役所の南側、21世紀ロード沿いにある甘味処。
以前より訪れたく思っていたが、いつも混んでいて入るのを断念していたお店。
犀星のみち沿いのある料亭「杉の井 穂濤」の支店の和甘味処になる。
店内は和モダン家具で揃えてあり、落ち着いた雰囲気だった。

品書きから、

本葛きり 黒みつ 吉野産本葛粉    820円
(加賀棒茶付き)
本葛きり & 金時芋ぜんざいセット 1,150円
葛切り1/2人前+あずきぜんざい1人前
(加賀棒茶付き)

を注文する。

どうやら金時芋ぜんざいは「つぼみ」の名物らしく、それと本葛きりのセットを頼む。
品書きに「国産本わらび、本葛を召し上がったことがございますか」と書かれていたが、
葛切りとなるとどうしても京都祇園の「鍵善良房」の物と比較してしまう。
「鍵善良房」の葛は吉野葛を使っているが、「つぼみ」の葛はどこの産なのかはどこにも書かれていなかった。一級品が使われているのなら恐らく吉野葛だと思うのだが。

店内奥には金沢城の石垣が見え、その前には茶庭で人止めのために置かれる関守石が置かれている。関守石はこの二日間の金沢で何度か見る事になった。お茶を大切にしている金沢ならではの事だろう。
それに加え、赤く染まった紅葉もみる事が出来た。昨年は尾山神社で美しい紅葉が見られたが、今年はここで初めて見るものだった。
本葛きりは透明で京都の「鍵善良房」と較べて太く分厚い。
黒蜜は東京で使われる粘度の高い黒蜜ではなく、京都で使われるサラッとした黒蜜で好みだった。
金時芋ぜんざいの金時芋は加賀野菜の五郎島金時芋と言うさつまいもの品種だと書かれていた。
それを使って作ったぜんざいは上品な甘さだ。

落ち着いた雰囲気の内装と金沢城の石垣を借景とする小さな庭が素敵だ。
何気なく白い侘助の一輪挿しが飾られ最高のもてなしだと思う。金沢では外せない甘味処だと思う。

出典 食べログ

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お菓子のこと、もっと知りたい!

和菓子

和菓子は、日本の歴史や季節感から生まれた伝統文化であるとともに、それぞれの地域に根ざした食文化を表すものです。

和菓子の歴史

和菓子の歴史は、縄文時代までさかのぼるとされています。木の実を粉砕して、水でアクを抜き丸めたもの。これが団子の始まりといわれています。

その後、唐(現在の中国)との交流や茶の湯文化の発展などの影響を受けながら和菓子は進化。多様な素材を取り入れながら、製造や加工方法を発展させて、伝統的な技術を生かしつつも高品質で美しい形状の和菓子が、生み出されていきました。

その一方で、古くからの団子や餅が根強く好まれているのも、和菓子文化ならではの特徴。年中行事にも欠かせない和菓子は、日本の伝統文化と深く結びついて愛され続けています。

さまざまな和菓子

全国各地で、その土地ならではの農産物を生かして作り出される和菓子。

素材が同じでも、それぞれの地域でまったく異なる加工方法で作られることがあります。そのため、和菓子の種類はとても多く、分類が困難。ここでは、大まかに分類した一般的な和菓子の例を紹介します。

餅もの

柏餅、団子、大福、おはぎなど、米を原料とした餅を使っている菓子のこと。

蒸しもの

栗蒸しようかん、蒸しまんじゅうなど、蒸して作る菓子のこと。

焼き菓子

平鍋もの

桜餅、どら焼き、きんつばなど、焼いて作る菓子のうち、平鍋という銅板を使って焼く菓子のこと。

オーブンもの

カステラ、栗まんじゅうなど、焼いて作る菓子のうち、オーブンを使って焼く菓子のこと。

流しもの

ようかん、水ようかんなど、型に流し込んで作る菓子のこと。他に、水ようかんなど。

煉り(ねり)きり

煉りきり、こなしなど、餡(あん)を主体にして形を作る菓子のこと。

おかもの

最中など、別々に作ったものを最後に組み合わせた菓子のこと。

打ち菓子

落雁など、型に入れて打ち固めた後、取り出した菓子のこと。

季節を表現する和菓子

季節の移り変わりがはっきりしている日本。和菓子の世界でも、季節感をとても大事にしています。

春はさくら餅、夏は水ようかんといったように、それぞれの時期だけに作られる和菓子があり、これらを通じて日本では四季の訪れを感じることができます。

また、和菓子そのもので季節を表現することもあります。例えば煉りきりでは、同じ素材を使いながら形状や色合いを変え、四季折々の美しさを形作っています。四季だけでなく、それぞれを6分割した二十四節気で表現することもあるのです。

出典 農林水産省Webサイト

洋菓子

洋菓子とは、西洋に起源を持つお菓子で、クリームや果物を用いたシュークリームやショートケーキなどの生菓子、カステラなどの半生菓子、クッキーなどの焼き菓子の3種類に分類されます。
生菓子と半生菓子では、菓子に含まれる水分量に違いがあり、食感や保存期間も異なります。

洋菓子の代表格「ケーキ」

洋菓子の代表選手とも言えるケーキは、古代ローマ時代にはすでに作られていました。
当時、材料である小麦の精製技術が確立されていたため、食後のデザートとしてケーキが食べられる習慣がありました。
その後、砂糖の精製も可能になり、ハチミツに変わって甘味料として利用されるようになったことで、フランスではアーモンドやりんご、ナッツを使用したタルトの原型も見られ始めました。
さらに卵を泡立てる製法が確立し、カステラやスポンジケーキ、シフォンケーキといった今日でも馴染みの深いケーキが次々と生み出されていきました。

洋菓子のルーツ

日本人が初めて口にした洋菓子は、ポルトガル人によって持ち込まれたカステラだといわれています。
実際にケーキが販売され始めたのは大正時代に入ってからで、第二次世界大戦後に卵や砂糖、生クリームが手に入るようになるとケーキは一気に人気となり、一般に普及していきました。

一方、焼き菓子のルーツはエジプトで製法が確立されたパンにあります。
パンがヨーロッパに伝わるなかで、果実やハチミツを使用した甘いパンや揚げ菓子が作られるようになり、ローマ時代には焼き菓子としてのステータスが確立されました。
当時は富裕層しか口にすることができなかった焼き菓子も、時代とともにお祭りなどでも提供されるようになり、庶民の間に広がっていきました。
砂糖がインドからヨーロッパにとどけられるようになった十字軍遠征以降、現代の焼き菓子に近いものが作られるようになり、ルネッサンス期にはチョコレートの原料となるカカオなどと組み合わされ、ハイレベルな焼き菓子が作られるようになりました。

洋菓子製造のスタイルとパティシエ・洋菓子職人

洋菓子は和菓子をしのぐほどの高い人気があります。
同時に、洋菓子を製造するパティシエも人気の高い職種です。
製菓の専門学校で洋菓子づくりを学び、海外や国内の有名パティスリーで修行をする人たちが多くいるほか、レストランやホテルの製菓部門で職を得て、お客様に提供する洋菓子やウェディングケーキなどを製造する場合もあります。

洋菓子の製造は大きく分けて2通りのスタイルがあり、ひとつはパティスリーに併設された工房でその日に販売する洋菓子を製造するスタイルです。
もうひとつは、セントラルキッチンで一手に洋菓子製造を行うスタイルです。
つくられた洋菓子は各店舗や百貨店などに配送されます。
いずれの製造方法であれ、パティシエたちは生地の配合からマジパンなどの洋菓子細工に至るまで、生み出す洋菓子のクオリティを高めるために努力しています。
コンテストへの参加を積極的に奨励するパティスリーもあり、モチベーションの高いパティシエたちはお客様の期待を超える洋菓子作りに日々力を注いでいます。

出典 食バンク公式サイト

何が違うの?ヨーロッパ各国の『洋菓子』の特徴とは?

『洋菓子』といえば最初に思い浮かべるのは、フランス菓子ではないでしょうか。

フランスのお菓子の魅力・歴史

代表的なお菓子の種類とは?

フランスのお菓子の歴史

世界中で愛されているフランスのお菓子は、他国との交流の歴史を表すという一面を持っています。実は、フランスのお菓子は自国だけで培われてきたものではなく、近隣諸国と交流することで、今日まで発展を遂げてきました。

フランスと他国の交流の歴史において、重要な出来事のひとつが婚姻です。他国からフランスへ嫁いだ妃が、自国と同じ生活や食事ができるようにするために、侍女や家具だけでなく料理人やパティシエも同行させました。婚姻によって妃の国のお菓子がフランスに持ち込まれたことでおいしさが伝わり、次第にフランス国内に広まっていったのです。広まったお菓子はフランス風にアレンジされて進化を遂げ、フランス国内のみならず世界的な人気を誇る、現在のフランスのお菓子に至ったのです。

お菓子が伝わったフランスと他国の婚姻の一例が、イタリアの名門メディチ家の令嬢であるカトリーヌ・ド・メディシスです。16世紀にアンリ2世と結婚したカトリーヌ・ド・メディシスは、フランスへと渡りました。カトリーヌは美食家でもあったため、婚姻の際には故郷イタリアの料理やケーキ、砂糖菓子を作ることができるパティシエも同行させました。カトリーヌが嫁いだことにより、ビスキュイやマカロンといったお菓子や砂糖菓子の技術、イタリア料理、食事のマナーといったものがフランスに伝わりました。

フランスのお菓子の歴史は他国との交流だけでなく、修道院と教会にも深い関係があります。中世の修道院や教会ではよくお菓子が作られていました。作ったお菓子はキリスト教のミサで用いられたり、大きな祭日の時には一般の人々にも配られたりしていました。修道院や教会でお菓子作りが盛んだった理由のひとつは、製菓に必要な材料が揃っていたということです。中世の修道院や教会は非常に強い権力を持っており、その土地の領主の役割も果たしていました。そのため当時の修道院や教会は、農民から小麦などの穀物やはちみつ、卵、バター、チーズなどを納めさせていたのです。また、ある説によると、中世の修道院や教会の多くは一般の家庭には無いオーブンを持っていたため、お菓子を焼くことが出来たといわれています。

必要な材料と道具が揃っていたからこそ、修道院や教会でお菓子を作ることができ、現在のフランス菓子の多くが修道院や教会発祥となったのです。

フランス菓子の魅力

フランス菓子の魅力のひとつに、その美しい輝きがあると思います。焼き立てのガレット・デ・ロワは釜から出すとすぐに、糖度の高いシロップを刷毛で塗ります。そうすることで美しい光沢を生み、輝くのです。

エクレアのチョコレートも、フォンダンも、美しく輝く温度で仕上げることが大切です。ナパージュと呼ばれるジャムを塗ることもありますし、チョコレートのグラッサージュだけでも何種類ものレシピがあります。その美しい輝きがおいしさの表れだと言わんばかりに、時に華々しく、時に鈍く輝かせるのです。

フランス菓子の製法の中にも、輝きを出すための工程があります。例えば、チョコレートガナッシュクリームを仕込む際、少しずつ牛乳などを加えて丁寧にチョコレートを乳化させますが、美しく輝きのある仕上がりになったかどうかが、最終的な出来栄えを判断するポイントになります。美しくカットされたフルーツを例にとっても、みずみずしい状態を保つことと、果汁が滴るような輝きを出すことを目的に、フルーツに透明な艶出しを塗る工程があります。

材料の組み合わせから、焼き上げ、そして仕上げに至るまで、多くの手作業を経てフランス菓子はショーケースに並びます。作り手であるパティシエも、お買い求めいただくお客様も、手間を惜しまない丁寧な手作業によって生まれる美しさにこそ、そのお菓子の魅力を感じるものだと思います。

代表的なフランスのお菓子

フランスには国内外の人々を魅了する、バリエーションに富んだお菓子があります。大都会パリに並ぶきらびやかなお菓子から、地元で愛され続ける素朴なお菓子、各家庭で食べ続けられる庶民的なお菓子など、豊富な種類が存在します。多種多彩なフランスのお菓子の中で、代表的なものをご紹介します。

シュー生地

エクレア(Éclair)

細く絞ったシュー生地にたっぷりクリームが詰まったエクレアは、フランスではシュークリームよりもポピュラーなお菓子です。日本でもデパートやパティスリー、コンビニなど様々なお店で販売されている、馴染み深いお菓子といえるでしょう。

エクレアはフランス語で「稲妻」という意味です。コーティングしたチョコレートが稲妻のように光るから、エクレアを焼いた時の表面にできる割れ目がまるで稲妻のようだから、稲妻のように素早く食べないと中のクリームが溶けてしまうから等々、エクレアの名前の由来には数々の説が存在します。

エクレアの中のクリームは定番のチョコレートやキャラメル風味から、フルーツ風味やナッツ風味など、様々な種類があります。また、最近では、表面に色とりどりのフォンダンがかけられ、見た目も美しく仕上がっています。エクレアは、中のクリームも外側も非常にバラエティー豊かな、フランスでも人気のお菓子です。

サントノーレ(Saint-honoré)

サントノーレはフランスで古くから作られている伝統菓子のひとつ。特別な日のためのお菓子として、昔から根強く愛されています。作り方は、円形に伸ばした生地の上に、一口サイズのシューやクリームを乗せていきます。使用するシューは表面にカラメルをコーティングすることで、カリッとした食感が愉しめます。コーティングしたシューを重ね、クリームを乗せれば完成です。実は、元々はシュー生地を丸く伸ばしたものを土台にしていたのですが、上にシューやクリームを載せるには安定性が悪かったため、次第に別の生地を使用するようになったと言われています。

サントノーレは伝統菓子でありながら、アレンジが自由にできるお菓子です。円形の生地の上に一口サイズのシューやクリームを乗せるだけでなく、フルーツを乗せたり、シューやクリームを重ねて高さを演出したりすることも出来ます。パティシエのセンスも愉しめるお菓子です。

サントノーレの名前は、かつてパリの高級商店街にあったサントノーレ通りに由来します。サントノーレ通りにあるお菓子店が作ったお菓子が評判を呼び、お店のオーナーが通りの名前にちなんで「サントノーレ」と付けたのが名前の由来です。

焼き菓子

マドレーヌ(Madeleine)

マドレーヌはたっぷり入ったバターの風味と、ふわっと柔らかい食感が愉しめるお菓子です。本場フランスのマドレーヌは貝の形に似ており、真ん中の部分がぽっこり膨らんでいます。ベーキングパウダーのガスがしっかり抜けているために真ん中が膨らむので、ぽっこり膨らんだ部分があるということは、マドレーヌが上手に焼き上がった証拠ともいえます。マドレーヌの材料の特徴は、卵のすべての部分を使用して作ること。似たお菓子のフィナンシェは卵白のみで作られており、卵を全部使うか、卵白だけ使うかという違いがあります。

フランスのお菓子の中でもマドレーヌは、庶民的なお菓子として人気です。その名は、マドレーヌという名前のメイドが作ったことに由来します。フランス・ロレーヌ地方の領主が晩餐会を開こうとした際に、パティシエが厨房でいさかいを起こして職場を放棄し、同じ職場で働いていたメイドのマドレーヌがその場をしのぐために、祖母から教わったお菓子を作ったのがマドレーヌ誕生のきっかけという説があります。そのマドレーヌのおいしさがベルサイユ宮殿でも評判となり、やがてフランス国内に広がり、人気を集めていったのです。

フィナンシェ(Financier)

日本でも人気のフィナンシェは、バターとアーモンドの香ばしい風味を堪能できる、長方形の焼き菓子です。マドレーヌによく似た味わいですが、バターをふんだんに使うことでしっとり感があり、アーモンドプードルを使うことで鼻孔をくすぐる香ばしい香りが愉しめます。

フィナンシェは「財産家」「金融家」という意味で、形状は金塊に似ていますが、実は教会発祥のお菓子です。17世紀のフランス北部の修道女が作ったお菓子であるため、古くは「聖母訪問教会」を表す「ヴィジタンディン」という名称でも呼ばれていました。

マカロン(Macaron)

マカロンは外がサクッとしていて、中はしっとり柔らかい、日本でもお馴染みのお菓子です。フランスのお菓子の中で、最も有名なもののひとつと言えます。マカロンの作り方は非常にシンプルで、泡立てたメレンゲにアーモンドを混ぜて焼きます。主な材料は卵白と砂糖とアーモンドですが、アレンジによって多彩な味わいが愉しめるため、現在では数多くの独創的なマカロンが作られています。彩り豊かで表面がつるつるした、フランスや日本でよく見かけられるマカロンは、「マカロン・パリジャン」「マカロン・リス」と呼ばれる種類です。

フランスの焼き菓子の定番ともいえるマカロンですが、実はイタリア由来のお菓子です。16世紀にフィレンツェのメディチ家の令嬢カトリーヌがアンリ2世に嫁いだ際、イタリアからフランスにマカロンが伝わりました。カトリーヌによりイタリアから伝わったマカロンがフランスで洗練され、今や世界中で愛されるお菓子となったのです。

カヌレ(Canelé)

ボルドー地方の伝統的なお菓子であるカヌレは、ボルドーの修道院が発祥です。外はこんがり黒く焼かれ、中はしっとりもちもちしていて、濃厚な甘さが印象的なお菓子となっています。

カヌレの濃厚な甘さの秘密は、ラム酒の味わい。ラム酒が効いているからこそ、大人の甘さが堪能できます。また、卵、バター、小麦粉、牛乳などを使用しているため、外はカリッとしていながら、中の生地がもちもちに焼き上がるのです。

カヌレは独特の形をした「カヌレ型」と呼ばれる焼き型で焼きます。カヌレ型は小さな釣鐘型で、たくさんの縦溝が施されている独特な造り。この型の内側に蜜蝋を塗って焼くことで、王冠にも似た形のカヌレが出来上がります。

タルト・パイ生地

ミルフィーユ(Mille-feuille)

ミルフィーユはほんのり塩気を感じる生地と、口の中でとろける甘さのクリームが絶品な、フランスの歴史あるお菓子です。日本でも定番であるミルフィーユの特徴は、焼き上げたパイを何重にも重ね、その間にカスタードクリームなどを挟んでいること。オーブンで焼き上げる生地は非常にサクサクした食感で、クリームの甘さがよく絡みます。クリームには伝統的なカスタードクリームだけでなく、生クリームや、カスタードクリームと生クリームを混ぜたクレーム・レジュールなども使われています。

タルトタタン(Tarte tatin)

タルトタタンは、りんごの甘露煮の薄切りがたっぷり乗った、タルトのお菓子です。りんごは生地の下に敷き詰めたり包んだりするのではなく、タルトの上に乗せるのが特徴です。りんごは砂糖とバターで炒めてキャラメリゼされ、その上にタルト生地を乗せてそのまま焼きます。最後にひっくり返し、りんごの部分を上にして食べるのです。タルトタタンはキャラメリゼされたりんごの良い香りと、甘酸っぱさが魅力です。

タルトタタンの名称はホテルの名前が由来で、19世紀後半に「タタン」というホテルで考案されました。ホテルを営んでいたタタン姉妹が、りんごのタルトを焼こうとした時に、生地を敷かずにりんごだけ焼いてしまいました。その時に機転を利かせて生地をかぶせて焼き、お客様に出したところ大好評。このことがきっかけでタルトタタンはホテルの看板商品となり、今でも受け継がれるお菓子となりました。

その他の有名なお菓子

ガレット・ブルトンヌ(Galettes bretonnes)

ガレット・ブルトンヌはバターの豊かな香りと塩味が効いた、ほろほろ食感の生地が愉しめるお菓子です。ブルターニュ地方発祥の郷土菓子のひとつで、名前のブルトンヌは「ブルターニュ風の」という意味です。

サブレの一種であるガレット・ブルトンヌは、酪農と塩作りが盛んなブルターニュ地方ならではの、地元で作ったバターと塩をふんだんに使ったフランス菓子です。かつてのガレット・ブルトンヌはバターの使用量が小麦粉に対して1割だったのですが、現在のガレット・ブルトンヌは小麦粉と同量のバターを惜しみなく使うものも珍しくありません。そのためザクザクした食感が愉しめるだけでなく、バターの風味もたっぷり堪能できます。

リ・オ・レ(Riz au lait)

リ・オ・レはライスプディングとも呼ばれるお米のお菓子で、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、フランスの家庭で食べられるおやつの定番です。家庭によって味付けやレシピが異なり、気取らない味で親しみやすいおやつです。

リ・オ・レの作り方は、まずお米を牛乳で煮ます。レシピによっては牛乳に浸したお米をオーブンで焼くものもあります。牛乳で煮た後は砂糖で甘味をつけます。リ・オ・レはいわば「ミルク粥」のようなデザートで、フランスではママンの味として親しまれています。

クリスマス・ハロウィン…行事と一緒に愉しむお菓子

フランスのお菓子は日常生活の中で食べられるものだけでなく、クリスマスやハロウィンといった行事の際に愉しむお菓子もあります。クリスマスなど特別な日に食べられる、フランスのお菓子を紹介します。

ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)

ガレット・デ・ロワはキリスト教の「公現祭」に新年のお祝いとして食べられるフランスのお菓子です。「公現祭」はキリスト教の主要な祝祭のひとつで、元々は1月6日に祝っていましたが、近年では1月1日を除いた一週間のうち、最初の日曜日に祝うように変化しています。

ガレット・デ・ロワを食べる際は、お菓子の中に陶器の人形(フェーブ)を隠す習慣があります。切り分けられたガレット・デ・ロワを食べた際に、人形の入ったカットを当てた人が男性ならば王様、女性ならば女王様となります。人形が当たった人は紙で作った王冠をかぶり、一緒に食べていた人から祝福を受けるとされており、このためガレット・デ・ロワはフランス語で「王様のお菓子」を意味します。

ガレット・デ・ロワはパイ生地の中にアーモンドクリームが入っているのが一般的ですが、地方によっていくつかの種類があります。フランス北部ではパイ生地にアーモンドクリームを入れますが、南部ではブリオッシュ生地を使ったガレット・デ・ロワが作られます。ブリオッシュ生地のガレット・デ・ロワの形はリング状となっており、生地の表面にフルーツやドライフルーツを盛って食べます。

ガレット・デ・ロワのパイ生地は折回数が多く、階層が多いのが特徴です。しっかりとした歯ごたえが生まれるため、「ザクザク」したパイ生地と感じます。これに対して、ミルフィーユのパイ生地は折回数が少なく、バターの層も少ないため、バターが溶けて生地に浸透した後の空洞が大きくなることで、食感は「サクサク」と感じます。同じパイ生地でも、ガレット・デ・ロワとミルフィーユのパイ生地の固さや食感の違いを意識してみると面白いかもしれません。

クレープ(Crêpe)

クレープはフランスでは日常生活の中だけでなく、2月2日に祝われるキリスト教の「聖燭祭」でも食べられるお菓子です。「聖燭祭」は聖母マリアのお清めを祝う日で、信者がろうそくを持って行進する、ろうそく行列が有名です。

「聖燭祭」の夜にフランスではクレープを食べる習慣があります。クレープを食べる理由は、クレープの形と色が太陽を象徴し、恵みと豊穣をもたらすものとされているからです。聖燭祭の日にクレープを食べる際は、一年の幸運と繁栄を願い、片手にコインを握ってもう片方の手でフライパンを握り、ひっくり返すという遊びを行います。うまくクレープをひっくり返すことができれば、その一年が幸せに過ごせるとされているならわしです。

クレープは生地を薄く焼き、何重にも重ねたお菓子ですが、実はブルターニュ地方で食事として食べられる、そば粉のガレットから着想を得て作られたと言われています。日本ではクレープというと、生地の中にフルーツや生クリーム、ジャム、アイスクリームなどを入れ、くるくる巻いたものが有名ですが、本場フランスのクレープはお皿の上に三角状に平たく盛り付け、ナイフとフォークで頂きます。

クレープを食べる際に欠かせないのがソースです。クレープと一緒に食べるソースは、定番である生クリームやチョコレートソース、カラメルソースだけではありません。フランスではヌテラというソースをかけて食べることもあります。ヌテラはヘーゼルナッツベースのチョコレート風味のソースで、美食家の多いフランス人の舌を唸らせる逸品です。

ブッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)

日本でもすっかりお馴染みとなったブッシュ・ド・ノエルは、12月25日に食べるクリスマスケーキです。ブッシュ・ド・ノエルの由来は、12月25日にキリストの生誕を祝い、夜通し暖炉に薪をくべて燃やしたことにあります。本来のブッシュ・ド・ノエルは本物の大きな丸太を燃やすことでしたが、時が経つにつれ本物の丸太を燃やす習慣が廃れ、代わりにお菓子のブッシュ・ド・ノエルが登場し、広まっていきました。この起源により、ブッシュ・ド・ノエルは燃やした丸太をかたどったケーキを指すようになったのです。

ブッシュは「木」という意味で、ノエルは「クリスマス」という意味を表すため、直訳すると「クリスマスの木」という意味になります。ベースであるロールケーキの表面をココア・チョコレートクリームで覆い、フォークで表面を薄くひっかいて筋をつけることで、樹皮を表現します。

フランスの伝統的なクリスマスケーキであるブッシュ・ド・ノエルの人気の理由は、デコレーションやアレンジが豊富という点にもあります。好みに合わせてフルーツなどを盛りつけることができるのです。ブッシュ・ド・ノエルは家族と過ごすクリスマスに欠かせない、フランスのお菓子です。

フランス菓子以外の他のヨーロッパの各国のお菓子

洋菓子は西洋菓子の総称であり、ヨーロッパの各国に様々なお菓子の起源が存在し、製法や傾向などにも少しずつ違いがあります。
それでは、フランス菓子以外の他のヨーロッパの各国のお菓子にはどのような特徴があるのでしょうか?
それぞれの国の伝統菓子と一緒にご紹介します。

ドイツ菓子

ドイツ菓子は、基本的な生地やクリームなどの製法はフランス菓子と変わりません。
種類は大きく分類すると、比較的シンプルな焼き菓子のクーヘンや、生クリームやフルーツを使ったトルテなどがあります。
日本のケーキと比べるとサイズが大きく、直径30cmのトルテも珍しくありません。
大きさに対して甘さは控えめで、素朴で親しみやすいものが多いです。

バウムクーヘン

ドイツには、国立洋菓子協会が定めた『バウムクーヘンの定義』が存在し、厳しい基準をクリアしたものだけが本物のバウムクーヘンだと認められます。
そのため、ドイツ人でもバウムクーヘンを食べたことがない人は多いようです。

シュヴァルツヴェルダーキルシュトルテ

ドイツで圧倒的人気を誇っている定番のケーキです。

レープクーヘン

シナモンやナツメグなどの香辛料を使い、主にクリスマス菓子として親しまれているお菓子です。

イギリス菓子

イギリスといえばアフタヌーンティーとスコーンを思い浮かべるかもしれません。
紅茶とともに軽食やお菓子を食べる習慣のあるイギリスでは、お菓子の種類が非常に充実しています。
ふわふわとした食感よりも、ボリュームのあるものが好まれるため、泡立て器を使用せずに木べらだけで作ることもあるそうです。

ファッジ

イギリスでは専門店があるほど人気の定番のお菓子。
砂糖と牛乳や練乳、バターをベースにチョコレートやフレーバーを混ぜ込んだ激甘スイーツです。

ヴィクトリアスポンジケーキ

ヴィクトリア女王がアフタヌーンティーの際に一番気に入っていたというケーキ。
見た目は素朴ながらも、名前から高貴さを感じられますね。

クリスマスプディング

イギリスのクリスマスケーキとされている伝統菓子。
私たちが想像するプリンとは違い、パン粉や小麦粉、牛脂、ドライフルーツ、ナッツなども使われています。

イタリア菓子

実はフランス菓子より古い歴史をもつイタリア菓子。
イタリア語で甘いという意味を持つ『ドルチェ』は、お菓子を示す言葉として私達日本人に馴染み深いですね。
傾向としては蜂蜜やチーズ、ナッツ類を使用したお菓子が多いようです。

ティラミス

ティラミス(Tira-mi-su)の意味は、直訳すると「私を上に持ち上げて!」 。
つまり、食べて「元気になる」ドルチェということです。

パンフォルテ

もともとはクリスマスのお菓子とされていた、古くからある伝統菓子。
小麦粉や砂糖、蜂蜜をベースにした生地に、柑橘類の砂糖漬けや、飴に絡めたナッツ類などを混ぜ込んだずっしりとしたお菓子です。

ウィーン菓子

ウィーン菓子はウィーンに限ったものではなく、オーストリアの他の地域でも似たお菓子が作られていることも少なくありません。
製法はシンプルで、ナッツや香辛料などを生地に混ぜ込む手法が特徴的です。

ザッハトルテ

ウィーン菓子の代表ともいえるザッハトルテは、200年前の配合や作り方が伝統として守られていると言われています。

カルディナールシュニッテン

黄色と白のカトリックの旗をモチーフにしたお菓子。
コーヒークリームの代わりにジャムだけを挟んだ昔ながらのものもあります。

出典 ホテルオークラ公式サイト パティシエントマガジン公式サイト

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